2020年の補足ドラフトは実施されず
2020年07月02日(木) 11:35『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報を知る人物の話を元に伝えたところによれば、NFLは各チームに今年の補足ドラフトは実施しないことを通達したという。
団体労働協約(CBA)の元でNFLは補足ドラフトの開催を選択することが可能だが、新型コロナウイルス(COVID-19)がもたらした現状を踏まえ、NFL経営評議会の話し合いを経て、2020年は実施しないとの決断に至ったとペリセロはつけ加えた。
補足ドラフトの指名候補者たちはフリーエージェント(FA)にはならず、2021年NFLドラフトにエントリーすることが可能だとペリセロは報じている。
NFLの補足ドラフトはさまざまな理由によって大学での資格に影響を受けて通常のドラフトに参加できなかった選手たちを獲得することを各チームに可能にするものだ。チームは翌年のドラフトピックを使用して選手を指名。最も早いラウンドの指名権を提示したチームがその選手を獲得し、それと引き換えに翌年の指名権を喪失する。
昨年の補足ドラフトで指名されたのはアリゾナ・カーディナルスから5巡目指名を受けたディフェンシブバック(DB)ジェイレン・トンプソンのみだった。2018年はコーナーバック(CB)サム・ビールがニューヨーク・ジャイアンツの3巡目指名、CBアドニス・アレキサンダーがワシントン・レッドスキンズの6巡得指名を受けている。その前の2年は補足ドラフトで指名された選手がいなかった。よく知られているところでは、ワイドレシーバー(WR)ジョシュ・ゴードンが2012年にクリーブランド・ブラウンズから補足ドラフトの2巡目を用いて指名されたほか、2011年にはWRテレル・プライアーが当時のオークランド・レイダース(現ラスベガス・レイダース)によって補足ドラフトの3巡目で選択されている。
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