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RBモスタートが49ersにトレードを要求

2020年07月09日(木) 11:48

サンフランシスコ・49ersのラヒーム・モスタート【AP Photo/Tony Avelar】

ランニングバック(RB)ラヒーム・モスタートは昨シーズンにサンフランシスコ・49ersがスーパーボウルに出場する上できわめて重要な役割を果たした。しかし、今のモスタートはどこか他の場所でプレーすることに対してオープンな姿勢を取っている。

数カ月におよぶ新契約についての交渉が実りなく終わったのを受け、モスタートが49ersにトレードを要請したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地8日(水)の午後に伝えた。

モスタートのエージェントであるブレット・テスラーは『Twitter(ツイッター)』で自らのクライアントの要望についてこう明かしている。

「モスタートの契約(彼の報酬はスペシャルチームとしてのもの)を公正に調整するための数カ月にわたる49ersとの話し合いが結果の出ないまま終わった後、われわれはトレードを要請した。YAC(ヤード・アフター・キャッチ)ですべてのNFLのRBをリードし、彼らがスーパーボウルに行くのを助けた選手にそんなことが起こるなんて残念だ」

モスタートの要求は単純にチームで最も高額が支払われるRBと並ぶことだったとテスラーが明かしたとラポポートは伝えている。それにあたるのは2020年に455万ドル(約4億9,000万円)を受け取ることになっているテビン・コールマンだ。『OverTheCap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、モスタートの現在の契約はあと2年残っており、今季のベースサラリーは257万ドル(約2億8,000万円)で、2021年には287万ドル(約3億1,000万円)を受け取ることになっているという。

49ersはこのオフシーズンにすでにRBをトレードに出しており、マット・ブレイダをマイアミ・ドルフィンズに送ってドラフト4巡目指名権を手にしていた。モスタートとコールマンを擁する49ersの今のRBデプスチャートにはジェリック・マッキノンやジェフ・ウィルソン、そしてドラフト外ルーキーのジャマイカル・ハスティーがいる。

28歳のモスタートはドラフト外フリーエージェントからスペシャルチーマーになり、昨シーズンのNFLの中でも最高クラスのオフェンス陣の隠し玉になるという、これまででベストのサクセスストーリーの一つをたどってきた。ブレイクアウトの瞬間がやってきたのは昨年のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦で、グリーンベイ・パッカーズと対戦したモスタートはラン29回で220ヤード、タッチダウン4回に成功してプレーオフにおけるラッシングレコードを複数打ち立てている。モスタートはまた、カンザスシティ・チーフスと戦った第54回スーパーボウルでもタッチダウン1回を記録した。

昨年にフィールド上で自らの価値を証明したモスタートは、その価値を反映した新契約を求めつつトレードマーケットへと向かう。モスタートに注目し、その要求を満たそうとするチームが出てくるかはこの先次第だが、最近の傾向から言えば、RBの要求を満たすのは“言うは易し、行うは難き”というところだ。

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