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レイブンズが今シーズンのスタジアム収容力を80%縮小

2020年07月09日(木) 14:56

M&Tバンクスタジアム【Aaron M. Sprecher via AP】

今年もファンがNFLの試合に参加できるかどうかの最終決定はまだ下されておらず、スタジアムによって対応が異なる可能性がある。現地8日(水)、ボルティモア・レイブンズは自らスタジアムの最大収容人数を具体的にかつ大幅に減らすことを明らかにした初めてのチームとなった。

新型コロナウィルス(COVID-19)が大流行している中で、州や地方自治体の規制がファンの参加自体を許可するかにもよるが、M&Tバンク・スタジアムで開催される2020年シーズンのホームゲームで提供される席数は1万4,000以下になると水曜日にレイブンズは発表した。この対応がとられた場合、およそ7万1,000あるスタジアムの席のうち約80%が空席となる。

「試合を見に来てくれるファンの皆さんに適切なレベルの安全性を提供するためには収容力を縮小せざるを得ない」とレイブンズの会長であるディック・キャスは声明の中で述べている。「多くのチケット購入者に混乱をきたすことは大変残念に思っている。だが、われわれにはファンの皆さんとこのコミュニティーに対してM&Tバンク・スタジアムを可能な限り安全に保つ義務がある」

すでに6万2,000枚を超えるシーズンチケットが売れているレイブンズは、これらの販売分をシーズンチケットの購入に必要な“Permanent Seat License(パーマネント・シート・ライセンス/PSL)”オーナーの2021年シーズン分の予約に振り替える形で対応する。また、シングルゲームチケットの販売は終了しており、すでに購入した人には払い戻しが行われる。

新しい座席表が完成し次第、PSLオーナーは2020年の個別の試合のチケットを優先的に購入することができる。チームは、シングルゲームチケットをいつ一般に販売するかはまだ決めていない。

レイブンズのチケット販売とオペレーションを担当する上級副社長であるベイカー・コッペルマンは「6万2,000枚以上のシーズンチケットがすでに販売されており、スタジアムの収容人数が制限されている中で2020年のシーズンチケットを維持したいと考えている全てのPSLオーナーに対して公平に便宜をはかる方法はない」と声明で述べた。「このような異例な状況下では、チケット販売のプロセスを簡素化して、ファンがどの試合を観戦したいかを決められるようにし、一方でPSLオーナーには優先的にチケットを入手できるようにするのが最善の方法だ」

グリーンベイ・パッカーズは2020年シーズンにランボー・フィールドの収容人数を減らし、参加者には全員マスクを着用してもらうと先週に発表している。

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