まだ「プレッシャーはある」とベアーズKピニエイロ
2020年07月13日(月) 17:51シカゴ・ベアーズへの関心やニュースのヘッドライン、意見などが集中しているのは、ミッチェル・トゥルビスキーとニック・フォールズの間で繰り広げられているクオーターバック(QB)争いだ。
だが今からちょうど1年前にベアーズは片をつけなければならない、まったく異なるジレンマを抱えていた。最終的にはキッカー(K)のエディ・ピニエイロが全力を尽くしてメディアを賑わせたK争いを制したのだ。
そして今、QB問題が最前線にある中、ピニエイロは他のKと同じくらいの雇用の安定性で――つまりはそれほど高くない安定性で――シーズンを迎え、改善に向けて集中している。
現地9日(木)夜の『Bears All-Access(ベアーズ・オール・アクセス)』でピニエイロは「ベアーズでの1年目は良い勉強になった」と話したことをチームの公式サイトが伝えている。
「改善の余地はたくさんあると思う。もっと良くなれる。そして今年もまたいい結果を残せればと思っている。もう少し成功率を上げたいね。一番勉強になったのは風の強い試合とドームでの試合の差だ。Kとしてすごく成長できたと感じているし、今年も自分にとっていいシーズンになることを祈っている」
ピニエイロは昨年の夏に、Kエリオット・フライがリリースされるというやや期待外れな形でこの注目度の高いK争いから脱した。それでもベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・ナギーはこのポジションはまだオープンだと主張し、ピニエイロに対する注目とプレッシャーが続いている。
フロリダ出身のピニエイロは、ルーキーシーズンを終えた時点で28回のフィールドゴールアテンプト中23回(成功率82%)を、得点後のアテンプト25回中23回(成功率92%)を決め、キックオフに対するタッチバックは50%という成績だった。改善の余地はまだまだある。そしてピニエイロもそれを十分に分かっている。
それでもなお、ベアーズはKラミーズ・アーメッドと契約した。ピニエイロ同様、アーメッドもNFLでの経験がなく、さらにこの1年はフィールドにすら立っていない状態でキャンプに合流する。大学での試合経験もネバダ大学で最終学年だった2018年だけであり、記録はフィールドゴール20回中15回(成功率75%)だ。ピニエイロは今度アーメッドとポジションを争わなければならない。
だが少なくとも今回は、競争に関しては前回のような注目度はないだろう。いずれにしてもピニエイロはもうプレッシャーに慣れている。
「当然プレッシャーはあるよ」とピニエイロは述べた。「俺と競争させるために連れてきたんだから受けて立つのみさ。他の選手と同じように仕事は自分で勝ち取らないと。誰もが競り合って自分の仕事を勝ち取っているんだ」
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