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QBプレスコットとカウボーイズは長期契約に至らず

2020年07月16日(木) 09:44


ダラス・カウボーイズのエゼキエル・エリオットとダック・プレスコット【AP Photo/Bill Kostroun】

レイン・ダコタ・プレスコットはもう1シーズンの間、自分自身に賭けることになる。

ダラス・カウボーイズとクオーターバック(QB)ダック・プレスコットは東部時間15日(水)16時の長期契約締結期限までに合意に至らなかったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えた。

プレスコットは期限ぎりぎりになって長期契約を確保しようと取り組み、契約締結を望んでいたが、すでに遅すぎたとNFLネットワークのジェーン・スレーターが報じている。交渉のテーブルに上っていたのは年額3,300万ドル(約35億3,000万円)から3,500万ドル(約37億4,000万円)で、1億1,000万ドル(約117億6,000万円)保証、最初の2年で7,000万ドル(約74億8,000万円)が支払われ、サインボーナスが5,000万ドル(約53億4,000万円)という内容の契約だったとスレーターはつけ加えた。

それが成立しなかった今、プレスコットは2020年を3,140万ドル(約33億6,000万円)のフランチャイズタグでプレーすることになる。両サイドはシーズンが終了するまで複数年契約を交渉することができない。プレスコットは先月にテンダーにサインしていた。

最初の4年をわずか400万ドル(約4億3,000万円)でプレーしてきたプレスコットにとって2020年のサラリー上昇は大きいが、両者が求めてきた長期的な安定は得られていない。

スレーターが伝えたとことによれば、プレスコットとカウボーイズはここしばらくの間は連絡をとっておらず、最後の瞬間になって話し合いを行ったとのことだ。

数週間にわたり、プレスコットとカウボーイズが折り合えないのは金額ではなく、期間だと報じられてきた。カウボーイズ側は5年契約を希望し、プレスコットは再びマーケットに出ることを見越して4年契約を望んでいたという。

仮に来年もカウボーイズがプレスコットにフランチャイズタグをつけるとすれば、その額は3,770万ドル(約40億3,000万円)ほどになる。そうなれば、プレスコットは2年で6,910万ドル(約73億9,000万円)を受け取る計算だ。

フランチャイズタグを付与されたQBとしてテンダーでプレーするのはプレスコットで3人目になる。これまでにドリュー・ブリーズ(サンディエゴ/2005年)、カーク・カズンズ(ワシントン/2016年、2017年)がテンダーでプレーしたが、2人とも最終的には別のフランチャイズと契約した。

また、プレスコットは1993年以来でカウボーイズがフランチャイズタグをつけてきた6人の選手のうちの2人だ(タグ使用は8回、アンソニー・スペンサーとデマーカス・ローレンスが2回)。これらのうち、カウボーイズが長期契約を結んだのは3例しかない(デマーカス・ローレンス、デズ・ブライアント、ケン・ハムリン)・

チームがオファーした5年契約を受け入れなかったプレスコットは、才能あるプレーメーカーを多数擁するカウボーイズオフェンス陣でもう1年のビッグシーズンを送ることになった。調子を落としたり、負傷したりといったリスクは常にある。しかし、プレスコットはタグでプレーした後にオープンマーケットに出ることの利点を見据えている

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