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カーディナルスとレイダースが1巡目指名選手と契約合意

2020年07月22日(水) 13:50


ラスベガス・レイダースから全体12位で指名を受けたヘンリー・ラッグス三世【NFL via AP】

アリゾナ・カーディナルスとラスベガス・レイダースがそれぞれの1巡目指名選手との契約に合意した。

カーディナルスはラインバッカー(LB)アイザイア・シモンズと4年2,066万ドル(約22億1,000万円)の契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。シモンズはサインボーナスとして1,258万ドル(約13億4,000万円)を獲得するという。

大学時代に異様なほど運動性の高いLBとして活躍したシモンズは、2019年にディフェンスの3つのレベルすべてでプレーしており(ディフェンシブライン、ボックスラインバッカー、スロットコーナー、ワイドコーナー、ディープセーフティ)、フィールドでくまなく成功を収める姿に、NFLではどのポジションにつくのかという疑問の声が挙がっていた。

シモンズの未来がどんな姿を取るかについて見る者たちが思いを巡らせたのはそれが初めてではない。高校時代には傑出した走り幅跳びの選手として知られており、陸上部のコーチは『ESPN』に“彼の未来には間違いなくオリンピックがあったはずだ”と語っている。

そんなシモンズのNFLでの最初のポジションはLBになるだろう。カーディナルスはシモンズにオールアメリカン級の選手からオールプロ級の選手になることを期待している。

一方のレイダースも2020年のトップピックだったワイドレシーバー(WR)ヘンリー・ラッグス三世との契約をまとめている。両者は4年1,667万ドル(約17億8,000万円)の契約で合意したとラポポートが報じた。

ラッグス三世はNFLスカウティングコンバインのワークアウトや、アラバマ大学時代と高校のバスケットボール時代のハイライトテープでアピールすることによって、ドラフト指名順を大きく上げている。WRとして最高位の12位でスピードデーモンを指名したのは、得点力のある選手を必要とするときにファンタスティックな運動能力の持ち主を指名するというレイダースの由緒ある手法だ。

ラッグス三世がどれほどのパフォーマンスを見せられるのかはこれからだ。ラッグス三世は腿を負傷し、6月初旬は松葉づえを使用していた。しかし、これは重傷ではなく、準備が整った状態でトレーニングキャンプを迎えるはずだ。

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