11シーズンを経てDEマイケル・ベネットが引退
2020年07月22日(水) 16:04マイケル・ベネットがNFLを去ることになった。
NFLで11年間プレーしたベテランであり、プロボウル出場3回とNFL史上最高のディフェンスの一人としてシアトル・シーホークスでスーパーボウル優勝を果たしているディフェンシブエンド(DE)のベネットが引退を表明した。
「引退は自己の死のような気も少しするけれど、再生が楽しみだ。俺の存在意義を再確認するいい機会になると思う」とベネットは『Instagram(インスタグラム)』につづっている。
「俺が成功するためにたくさんのことを犠牲にしてきた妻と子どもたちに感謝している。俺のことをこの11年間支えてくれたように、今度は俺が同じように家族を支えようと思う。これまでの人生の中で、これほど心が安らいでいることはない」
「偉大なる作家、トニー・モリソンが言ったように“自分自身を解き放つことと、解き放った自身の所有権を主張するのは別のこと”」
妻と共に『Podcast(ポッドキャスト)』番組“Mouthpeace(マウスピース)”を始め、さらに自身の著書『Things that Make White People Uncomfortable(白人を不快にさせるもの)』のドラマ化を進めているベネットは、新型コロナウィルス(COVID-19)のパンデミックの前に引退を考えていたと『The New Yorker(ザ・ニューヨーカー)』に話している。ここ数カ月の間、家族と家にこもっていたことで彼の決断は固まった。
タンパベイ・バッカニアーズでキャリアをスタートさせた後、ベネットはシーホークスに移籍するとヘッドコーチ(HC)のピート・キャロルが指揮するディフェンスで開花し、ラインバッカーの中で驚異的な存在となった。5年間をシーホークスで過ごした後、2018年にフィラデルフィア・イーグルスにトレードされる。2019年のうち6試合をペイトリオッツで、9試合をダラス・カウボーイズでプレーした。
これまでの11シーズンでベネットはタックル359回、サック69.5回、フォースドファンブル13回を達成している。
家族との時間が増えたことに加えて、今後は人種による不平等との闘いに力を貸したいとザ・ニューヨーカーに話しており、NFL のコーチやフロントオフィスにおける多様性の欠如も指摘した。
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