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NFLと選手会が2020年のCBA変更点にすべて合意

2020年08月04日(火) 13:29


NFLロゴ【Aaron M. Sprecher via AP】

NFLとNFL選手会(NFLPA)との間で2020年シーズンの変更について団体労働協約(CBA)の補足文書で合意されずに残っていた事項がすべて解決したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地3日(月)の夜に報じた。選手会による最終確認を経て契約は完了したとペリセロは伝えている。

最も大きな合意点と目されるのがオプトアウトの期限であり、これは東部時間6日(木)16時になるという。ペリセロが報じたところによれば、この期限について選手たちは月曜日の夜に知らされたとのことだ。同様に、選手たちは毎年行われる薬物検査の期間が金曜日に始まるとの知らせも受けている。

選手がシーズンのオプトアウトを申請する期限は木曜日に設定されたものの、NFLとNFLPAが合意した取り決めにより、家族や医療的な問題等の特定の状況で選手たちが後ほどオプトアウトすることも許容されるとペリセロは述べた。ドラフト外フリーエージェントや2019年に1シーズンをカウントされなかった選手も含め、ハイリスクとされる選手たちが2020年シーズンをオプトアウトする場合、35万ドル(約3,700万円)が支払われる。

これまでに50人近いNFL選手が2020年のオプトアウトを決断している。

薬物検査期間ついては、従来であれば選手たちはトレーニングキャンプの序盤2週間で検査を受けるものの、今年は猶予期間が延びて8月7日から17日とされたとペリセロは報じている。また、新CBAの薬物乱用に対するポリシーの元、選手らは薬物検査の陽性では出場停止にならないものの、罰金を科されることになる。

CBA調整の結果として、リーグと選手会はハイリスクな個人と共に暮らす選手が今季を過ごす代替の住宅を申請する期限がシーズン第1週、もしくは診断から7日後までに延長された。チームは住宅を提供する義務があり、これは選手への福利厚生のコストとしてカウントされる。

今回の合意を受け、NFL経営評議会がNFLの各チームに最新の統制計画を送付した。これにはバーやクラブに行く、マスク等の個人を守る備品がない状態でのホームパーティー、10人を超える人数による集まりなどの“COVID-19ハイリスク行為”と見なされる振る舞いに対するものを含めた出場停止や罰金等が盛り込まれている。

また、ウイルス検査を拒否した選手には罰金(5万ドル/約530万円)が科され、マスクや個人保護具着用の拒否、チームでの移動間のソーシャルディスタンシングの不備も最大で1万4,650ドル(約160万円)の罰金の対象となる。

コーチやメディカルスタッフ等の、新型コロナウイルス対策のための分類で第1層と第2層に置かれる非プレイヤー従業員にもCOVID-19ルールの違反に対して同様の措置が取られる。

CBAの変更点に合意が取れた今、パンデミック下でリーグとチームが予測のつかないシナリオにどう対応していくかが見えてきている。

試合日の前夜、もしくは当日の朝に選手が陽性と診断された、あるいは隔離された場合、キックオフの90分前までにリーグオフィスに通知すれば練習生を昇格させることが可能だともペリセロは指摘している。

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