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疑陽性判定の対策でNFLが検査プロトコルを更新

2020年08月09日(日) 05:27


【NFL】

NFLのチーフメディカルオフィサー(医務部長)を務めるアレン・シルズ医師は、時間とともに新型コロナウイルス(COVID-19)の理解が進むにつれてリーグの健康と安全に関するプロトコルは進化すると主張していた。現地7日(金)、リーグは実際に変更を発表している。

全32チームに送られた覚書の中で、シルズは検査結果の捉え方、陽性反応が出た後の検査手順、検査の免除期間その他の重要ポイントを含む最新プロトコルを通知した。

テスト結果で“陽性と推定”または“不確定”と出た場合はその後の検査、処置、スクリーニングに関して、“陽性”と同じとみなされる。過去に新型コロナウイルスの感染歴がない(文書にて証明)選手が新たに陽性と判定され、無症状の場合は、陽性結果が出た翌日に2種類の確定検査が行われる。その間、その人物は施設に立ち入ることはできず、確定検査の結果が出るまで家で自主隔離しなければならない。確定検査が2種類とも陰性であれば、その人物は新型コロナウイルス陽性とはみなされず、通常のアクティビティに戻ることができる。

更新されたプロトコルでは初期テストが“無効”または“不確定”と出た場合にも同様のプロセスが適用されると書かれている。

プロトコル変更のきっかけは、いくつかの問題に加えて、デトロイト・ライオンズのクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードが検査で疑陽性と判断されたことだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは伝えた。

「われわれは常に最も正確な検査結果を出したいと思っている」とシルズは記者団との電話会見で語ったという。「75,000件もの検査をしていると、多くの学びがある」

陽性の選手が56人いたとの選手会(NFPA)の発表が事実かどうかをシルズは明らかにしなかったと同局のジュディ・バティスタは述べた。

覚書の中でシルズは全選手と第1層と第2層の職員に対し、施設内にいる間は常にフェイスマスクを着用するよう再確認している(選手が身体活動をする際に着用が難しい場合はマスクを外しても良い)。フェイスシールドの使用に関しては、次のようなシールドはフェイスマスクの代用としては認められないが、マスクの追加保護としての着用は可能だということだ。

「アップデート版プロトコルの覚書によると、1はOK、2もOK、3はOKではないとのこと」

養蜂家似の格好はNFL施設内から消えることになる。

すでにアクティブでない選手が疑陽性や陽性でウイルスの影響が残ると思われる場合については、リーグの既存プロトコルのグレーエリアとなっていた。今回の変更はそうした選手たちの隔離によって安全を保つことをゴールとして状況に対処するだけでなく、選手たちが疑陽性によって出場の機会を失うことを避けるためでもあるとバティスタは伝えた。

クリーブランド・ブラウンスのセンター(C)でNFLPA会長のJC・トレッターが呼び掛けたように、当初の2週間を過ぎた後の日々の検査については、シルズは除外しなかったという。彼は、さらなる議論と結果の分析が必要だと述べた。

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