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パッカーズ、NTクラークと74億6,000万円で4年間の延長契約にサイン

2020年08月16日(日) 06:56

グリーンベイ・パッカーズのケニー・クラーク【NFL】

おそらく、ディフェンシブライン(DL)で最も過小評価されているNFL選手の1人であろうグリーンベイ・パッカーズのケニー・クラークが、昇給という形でその能力に見合った評価を得ることになった。

クラークは2,500万ドル(約26億6,000万円)のサインボーナスを含み、最初の2年で3,700万ドル(約39億4,000万円)が支払われることになる4年間で7,000万ドル(約74億6,000万円)の延長契約にサインすることになったと現地15日(土)朝、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが伝えている。チームもこの報道を認めた。新契約によってクラークはノーズタックル(NT)としてリーグ史上最高額の報酬を得ることになる。

ルーキー契約の最終年を迎えるクラークが当初受け取る予定だったのは769万ドル(約8億2,000万円)で、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で試合が減ればもっと少なくなる可能性もあった。しかし、サインボーナスが5カ月以内に全額支払われることになるため、少なくとも2,500万ドルは確実に受け取ることになったとペリセロは報告している。

クラークはリーグ内のディフェンシブラインマンの年間平均報酬で4位(1,750万ドル/約18億7,000万円)の選手となり、パッカーズの中ではクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースに次いで2位の年俸を獲得することになる。

初めてのプロボウルシーズンを経験したクラークは過去3シーズンでチームのディフェンスにおける先発の中心となり、成果を挙げ続けている。バランスの取れたゲームが持ち味で、果敢なパスラッシュや、フルスピードの駆動力を維持しながらのランへの対抗でチームに貢献してきた。

2018年にプレーオフ進出を逃し、方向転換を強いられたパッカーズで、復活を先導したのが彼らのディフェンスだった。その中でクラークは2019年にキャリアハイに匹敵するか上回るタックル62回、タックルフォーロス9回、サック6回を記録。結果チームは2019年にNFC北地区優勝を果たし、NFCチャンピオンシップゲームに駒を進めた。

昨シーズンに試合平均19.6点しか許していないパッカーズは9位のディフェンス陣を有している。ラインバッカー(LB)のザダリアス・スミスやプレストン・スミス、セーフティ(S)のエイドリアン・エイモスやダーネル・サベージの追加によって彼らは驚くほどの改善を遂げた。しかし、方向転換以前とその最中に中心となり、存在感を放ったのはクラークだった。前進するにあたってパッカーズは、自分たちのディフェンスとフランチャイズ全体にとっていかにクラークの存在が重要であるかをはっきりと証明してみせたというわけだ。

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