ポストシーズンにバブルの利用を検討するNFL
2020年08月20日(木) 10:52最終的にはNFLも“バブル”を用いることになるかもしれない。しかし、少なくとも1月以降のことだ。
NFLのフットボール運営部門副社長であるトロイ・ビンセントは報道陣との電話会議にて、ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンが最新の競技員会の話し合いでポストシーズンにバブルを設けることを提案したと話した。
ビンセントによれば、NFLはプレーオフでバブルを使用する可能性を除外しておらず、あらゆる可能性を検討しているという。
いかなる形であれ、バブルのようなものを用いるシナリオにはNFLPA(NFL選手会)の指示が必要になる。
インディアナポリス・コルツのクオーターバック(QB)フィリップ・リバースは先月に行われたNFLPAの電話会議で、スーパーボウルウイークに選手が新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性と診断された場合はどうなるかについて尋ねていた。バブルの設置は全チームにとって最もフェアなポストシーズンを実現するための手法になるかもしれない。NBA(ナショナルバスケットボールアソシエーション)やNHL(ナショナルホッケーリーグ)はポストシーズンを執り行うために作り出したバブルで大きな成功を収めてきた。
新型コロナウイルスに関連するすべてに言えることだが、これから数カ月で状況は大きく変わる可能性がある。シーズンが順調に進み、リーグがバブルは不要だと判断するかもしれない。もしくは1月に各チームがそれぞれで隔離状況を用意しなければならないかもしれない。
水曜日の電話会議ではその他に下記のような話題に触れられている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタによれば、NFLはコミッショナーであるロジャー・グッデルに延期やアウトブレイク等について助言する、元ジェネラルマネジャー(GM)、HC、選手らから成る諮問委員会を利用することを明らかにした。リーグはそういった点についての決定に競技委員会を用い、利害の衝突を生じさせることがあった。
ビンセントはディビジョンゲームの試合数が同一ではなく、ランキングにゆがみが生じる等、試合の延期やキャンセルによってスケジュールが崩れることになりかねない潜在的な問題にリーグが引き続き取り組んでいるとつけ加えた。
NFLメディカルオフィサー(医務部長)のアレン・シルズ医師は唾液による新型コロナウイルス検査の開発が“エキサイティングな進展”だとしながらも、現時点ではリーグは状況を見守る立場だと述べた。
シルズ医師は「われわれにとって最大の検討事項は、常に検査の正確さだ。このテストはどれほど優れているだろうか?」と話したとNFLネットワークのイアン・ラポポートは伝えている。
『CBS Sports(CBSスポーツ)』のジョナサン・ジョーンズによれば、NFLとNFLPAは検査プロトコルの調整に合意し、新型コロナウイルスの感染が確認された選手やスタッフをテスティングプール(一括検査の対象となる検体)から90日間除外することになった。この変更はCDC(疾病予防管理センター)のガイドラインに沿っている。その他のすべてのプロトコルは、前述の選手やスタッフにも適用される。
NFLネットワークのトム・ペリセロは後に、最新の移動プロトコルの主要な変更にNFLとNFLPAが合意したと報じている。これは移動中の選手がどう食事をとるかにかかわるものだ。また、情報筋の話によれば、NFL経営評議会は8月28日(金)までに疾病緊急対策プランに移動と試合日の項目を定めるよう各クラブに要請したという。ただし、開幕までに承認を得るために、チームはできるかぎり早くこれらを定めることを推奨されているという。
"All meals must be provided to players and coaches/staff when traveling with the team. Self-serve buffet style dining is prohibited …" Room service permitted, as are third-party delivery services with contactless delivery (e.g. Uber Eats). But avoiding all unnecessary exposure.
— Tom Pelissero (@TomPelissero) August 19, 2020
「NFL-NFLPAの移動プロトコルの、最も新しい注目の変更点:選手やその他の移動メンバー――すでにホテル外や、公衆に開かれたレストランで食事をとることは禁じられている――は、テイクアウトも認められない。チェックイン後は即ロックダウンとなる」
「チームと移動する際には、選手とコーチ/スタッフにすべての食事が提供されなくてはならない。セルフサービスのビュッフェ式は禁止される。ルームサービスや第三者による非接触型のデリバリーサービス(Uber Eats等)は許容される。しかし、あらゆる不必要な露出は避けなければならない」
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