ビルズHCマクダーモット、QBアレンへの懐疑論は「自ら払拭すべし」
2020年08月21日(金) 00:28バッファロー・ビルズにとって2020年の一番のゴールは、ジョシュ・アレンの継続的な成長だ。
「それは確かにリストの最上位だ」とヘッドコーチ(HC)のショーン・マクダーモットは現地19日(水)、『Rochester Democrat & Chronicle(ロチェスター・デモクラット・アンド・クロニクル)』に語った。
誰にでも当てられることだろう。
若きクオーターバック(QB)がこのまま進化して本物のプレーメーカーになれば、ビルズにはプレーオフに進めるロースターが備わっている。彼らはこのオフシーズン、トレードでスターワイドレシーバー(WR)のステフォン・ディッグスを手に入れたことを含め、自分たちのQBが成功するベストなポジションにいられるようにとアレンのことを守り続けてきた。
ただし、アレンがもっと上へ行けるということを誰もが信じているわけではない。
マクダーモットはそうした懐疑論者がこれからも騒ぎ続けることを知っている――アレンがプレーによって彼らを沈黙させるまでは。
「それはまあ、理解できるよ」と彼は述べた。「それを沈黙させられるようになるまでは、今後も言われ続けるだろうね。結局のところ、ここで最も自分を証明したがっているのはジョシュであって、彼は引き続きそれを成し遂げ、チームメイトたちに自分と自分の能力を示し続けていると思う」
アレンは一部のアナリストとファンの間で争いの火種となってきた。
彼がまともなパサーになることなどあり得ないと考える人々は、彼の精度の低さ、ダウンフィールドの拙さ、そして多過ぎるミスを指摘する。しかし、そうしたアナリストの一部はドラフト以前の評価にとらわれてしまっていて、アレンが徐々にではあるが最初の2シーズンで改善したことを認めたくないか、認められないのだろう。彼が気に入らない人はいつまでたっても気に入らないはずだ。たとえアレンが10年連続でスーパーボウルに勝ち続けたとしても、まだ納得しないに違いない。
その一方で――ファンのさがなのだろうか――どんな短所も許し、ミスの言い訳を探し、自分たちのQBを批判しようとする者を激しく攻撃するファンもいる。
人生の物事の大半がそうであるように、真実とはグレーの中のどこかに沈んでいるものだ。
アレンはこの2年あまりで成長の兆しを見せており、彼のスクランブリング能力はコントロールを失わなければ大きな財産であることが証明されている。しかし、まだ先は長い。ビルズもそれを認めている。アレンも自分でそう述べた。
問題は、彼がその高みに到達できるかどうかだ。
「私はジョシュと同じようにスタートし、成長して高いレベルでプレーするようになった何人かのQBを見てきた」とマクダーモットは述べた。「彼のことはドラフトのプロセスでかなり詳しくなったと感じていたが、その人のことを本当によく知るためには何年か一緒に過ごさなければならないものだ」
「こうして3年目を迎え、フィールドの内外で若者として彼が成長する様を見るのは楽しかった。ジョシュの成長と、今年を含めてチームを離れてオフシーズンを過ごすたびに、彼が費やした時間には励まされている。彼は自分のゲームに取り組み、今も腕を磨こうとしている。そしてこの数週間はレシーバーたちと同じページに立とうとしている」
アレンはこれから重要なシーズンを迎えるところだ。周りにはスーパーボウル級のロースターがそろっており、ビルズは3年目のQBに躍進を遂げてもらう必要がある。そうでなかった場合は、製図板に戻って最も重要なポジションについて一から考え直すことが必要になるかもしれない。
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