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ブラウンズCBジョンソンが肝臓裂傷で入院

2020年08月21日(金) 04:02


クリーブランド・ブラウンズのケビン・ジョンソン【NFL】

クリーブランド・ブラウンズで初めてのシーズンを迎えるコーナーバック(CB)ケビン・ジョンソンが恐ろしい状況に直面している。

現地19日(水)に行われた練習中、チームメイトがジョンソンに覆いかぶさる格好となり、肝臓裂傷を患ったジョンソンが大学病院に搬送されたとチームが発表した。チームによると、ジョンソンは無事で安静にしているものの、経過観測のため、少なくともあと24時間は病院にとどまるという。

プレー可能な健康を保つという意味で、ジョンソンは過去の1巡目指名選手の中で最も運のない選手と言えよう。ウェイクフォレスト大学出身でヒューストン・テキサンズから全体16位指名を受けてNFL入りしたジョンソンは、テキサンズで過ごした4年間で29試合を欠場し、最終的に2019年にチームを放出されている。彼のけが歴は長く、足の骨折(2度)、内側側副靭帯(じんたい)断裂、何度もの脳しんとう、そして今、キャリアを通して最大のけがに見舞われている。

ジョンソンが報道陣に対し、これまでのけがによって経験してきた不満をオープンに語っていたのはわずか2日前のこと。

健康なジョンソンは有能な選手である。昨年、1年限りの在籍となったバッファロー・ビルズで示した通り、ニッケルバック(コーナーバックあるいはセーフティ)として16試合に出場し、手強いビルズ守備陣の一翼としてタックル36回、パスディフェンス5回、サック1回を記録している。

この成績が彼にブラウンズとの1年300万ドル(約3億1,700万円)契約をもたらした。ブラウンズでは元全体4位指名のCBデンゼル・ウォードや2019年ドラフトで2巡目指名だったCBグリーディ・ウィリアムズをはじめとするセカンダリーで同様の役割を果たすことが期待されていた。

NFLにおける肝臓裂傷は比較的まれであり、非常に深刻なけがだ。類似の負傷者が出たのはテネシー・タイタンズのタイトエンド(TE)ボー・スカイフが肝臓裂傷を患って故障者リストに入った2007年だ。

今の状況ではジョンソンの復帰時期を決めることのプライオリティは高くない。ジョンソンの回復が最も重要なことであり、フットボールは28歳のジョンソンの復帰を待てる。

【SC】