イーグルスRBサンダースが下半身のけがにより週単位での経過観察
2020年08月20日(木) 17:03
多くのけが人に見舞われた2019年シーズンを終え、フィラデルフィア・イーグルスはまたしても同じようなシーズンを過ごすことになるかもしれない。
現地19日(水)時点の故障者リストにはランニングバック(RB)のマイルズ・サンダースを含む複数の選手が入っていた。下半身を痛めたサンダースのリスト入りは週ごとに見直される。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは、イーグルスは恐らくサンダースに対して慎重になっているだけだが、25日後に迫っている第1週目に向けての時間を失うことは確かだと報じた。現時点で慌てる必要はない。
万全のコンディションのサンダースが2020年にフィールドを離れることはそうないだろう。
イーグルスはこのオフシーズンに、サンダースのキャリーを奪い取るようなアーリーダウンを担うラッシャーを追加しておらず、この2年目のRBに全てを任せるものと思われる。
水曜日に開かれたビデオ会議の中でRBコーチのデュース・ステイリーは、サンダースがフィールドを離れることはあまりないと基本的に認めた。短い距離に対応する大型RBをイーグルスが必要としているかと聞かれた際、ステイリーは真っすぐサンダースを指した。
ステイリーは「マイルスが全部やってくれると思っている」と『The Athletic(ジ・アスレチック)』のザック・バーマンに話した。「ミスを誘い、肩を落としながら相手を突き飛ばして走り続けられるマイルスのような選手がいれば、できるだけ彼にボールを持たせるべきだ」
デプスチャートの上位にいる他のRBがボストン・スコットとコリー・クレモントであるところをみると、特に第1ダウンと第2ダウンのキャリーをサンダースが独占することになるのは明らかだ。
2巡目指名を受けたサンダースはルーキーとしての16試合で、プレーメークもできる、サードダウンRBとしての役目を果たすのに十分な実力をのぞかせた。179回のキャリーで818ヤードを積み上げてタッチダウン3回、さらにキャッチ50回で509ヤードを稼ぎ、3得点を挙げている。シーズンが進むにつれて、イーグルスのサンダースに対する信頼は高まり、彼の生産量はますます増えた。
2020年に向けて、サンダースの活躍の場を脅かすようなRBの存在はないと言える。スコットとクレモントが多少のおこぼれにあずかることはあっても、ステイリーの話を聞く限り、サンダースがいかなる状況においてもフィールドに立つべきだという確信が伺える。
「去年見ただろう。マイルスがパッシングゲームでどんどん良くなっていく姿を」とステイリーは語っている。「プロテクションからランニングルート、そしてボールのキャッチまで。一流のサードダウンRBに必要なのはこの3つだ。1番目はプロテクション、ルートランニングが2番目、そして当然ボールをキャッチしなければならない。マイルスは上達し続け、この3つのフェーズ全てにおいて調子を上げているように感じた」
ひとたび万全であれば、サンダースがナンバーワンのRBであることを疑う余地はない。
【R】