QBリバースが“積極さとバカ正直さ”の間でバランスを模索中
2020年08月21日(金) 13:59フィリップ・リバースのことを臆病なクオーターバック(QB)と形容する人はいないだろう。そのプレッシャーに耐え抜く意志や狭いスペースへのパスの試みなど、この38歳のQBにとって怖いものはない。
とはいえ、積極性と賢い判断との間でバランスを取るのはまた別問題だ。
ロサンゼルス・チャージャーズでの最後のシーズンで20回ものインターセプションを量産した――その大半は一瞬で投げてしまうパスによる――リバースはインディアナポリス・コルツとの初シーズンでバランスを模索している。
「狭いスペースやタイトに守られているところにパスを出すことには自信がある。自分たちのボールだろうと、誰のものでもないところだろうと正確に」とリバースはチームの公式サイトを通じて話した。「もちろん過去には失敗したこともあるさ。去年は特にね。でもだからと言ってプレーを決めることを恐れるような選手にはなりたくないんだ。そういう姿勢でプレーすることはできない。だから、積極さとバカ正直さの間には微妙な線引きがあると思っている」
2010年以降のリバースのインターセプト数とリーグ内の順位は次の通りだ。
2010年:13回、13位タイ
2011年:20回、3位
2012年:15回、10位
2013年:11回、17位
2014年:18回、1位
2015年;13回、9位
2016年:21回、1位
2017年:10回、18位
2018年:12回、9位
2019年:20回、3位
昨年にニューオーリンズ・セインツのQBジェイミス・ウィンストンが30回という桁外れのインターセプト数を記録しなければ、その後に続くリバースとクリーブランド・ブラウンズのQBベイカー・メイフィールドの上位争いはもっと注目されていただろう。
キャリア全体を通してリバースは、常にチャンスにかける姿勢を見せてきたのは確かで、それゆえ過去10年間で2度もNFLのインターセプションランキングで1位になっている。時には誰もが不可能だと思うようなパスを成功させてビッグプレーを生み出してきた。だがそれ以外は相手ボールになることも。
昨シーズンの問題の一部は、チャージャーズのオフェンシブラインがここ何年も混乱していることにあった。その点に関しては、インディアナポリスに移り、リーグ屈指のラインとプレーすることで改善が期待できるだろう。
ターンオーバーが目立ったシーズンを終え、ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクが指揮するオフェンスの中で、リバースはボールを守りながらもガンスリンガーの精神を失わないバランスを見出そうとしている。
「一番大事なのは自分らしくあることだと思っている」とリバースは語った。「と同時に、またスイートスポットを見つけたいとも思っているよ。積極さとバカ正直の間で。そこからどんなゲームなのか、全体がどんなふうにまとまっているのかをつかめたらいい。これまでのキャリアで、色々なシーズンや時期にそれができたのは確かだから、またできないという理由はどこにもない」
【R】