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ドルフィンズQBフィッツパトリックは個人的事情で練習欠席、タゴヴァイロアとローゼンが中心に

2020年08月23日(日) 02:43


マイアミ・ドルフィンズのライアン・フィッツパトリック【AP Photo/Joel Auerbach】

現地21日(金)のマイアミ・ドルフィンズの練習にライアン・フィッツパトリックの姿がなかったのは、今から1年かそこら先のチームの姿を先取りすることになるかもしれない。

もっと重要なこととして、それは彼らの信頼できる司令塔が不運にもいなくなり、ルーキークオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアのセーフティーネットとしての役割を果たせなくなった場合に備えてドルフィンズのスタッフが心構えをすることを可能にする。

ここで新たに登場するのがジョシュ・ローゼンだ。

ヘッドコーチ(HC)のブライアン・フローレスは全てのクオーターバック(QB)に求めるのと同様に、フィールド上にいる時はローゼンにオフェンスを指揮してほしいと願っている。それはフィッツパトリックにとっては問題ではなく、タゴヴァイロアにとってはNFLの初シーズンで取り組むべき課題となる。ローゼンにとっては、プレシーズンの試合がない以上、練習のフィールドで仕事ができることを証明しなければならない。

「彼はここまでいいところを多く見せている」とフローレスは『The Miami Herald(ザ・マイアミ・ヘラルド)』に語った。「成り行きを見よう。経験が役に立つのは確かだ。プレシーズンゲームはないが、意思決定プロセスが彼の望み通りになっているかが分かるような状況を作ってみようと思う。彼はそのための仕事をしている。他のQBも同様だ」

「これは新しいオフェンスだ。改善エリアはそこに焦点を置いている。ハドル内外のコミュニケーション、その2分間が試合の中の重要な部分だ。2分間に起きる出来事の大部分はQBの指揮によって決まる。境界の外に出る必要があるのか? 攻撃コーディネーター(OC)のチャン・ゲイリーはヘルメットの中で彼に多くのことを言うだろうが、彼はそれを知る必要がある」

「基本的には彼らがフィールド上のコーチになる。ローゼンはまだ若い選手だ。トゥアも同様。いつビッグスローをするか、あるいはチェックダウンするか(が重要だ)。それについては今朝、話した。われわれが求めているのはリーダーシップ、コミュニケーション、一貫して良い判断をすることだ」

タゴヴァイロアはアラバマ大学のフレッシュマンとしてタッチダウンを量産していた頃からオフェンスの司令塔としての能力で知られていた。だが、NFLは大きな飛躍だ。カイラー・マレーを選んだアリゾナ・カーディナルズに放出されて以来、あまり名前を聞かないローゼンに尋ねてみればいい。

再三再四ロースターに値することを証明し、時に先発にすら値することを示して今もNFLに居続けるフィッツパトリックから2人が学べるものはあるはずだ。フィッツパトリックのようなQBがハドルの指揮を取らずに無数の先発やバックアップとして15年のキャリアを務めることはあり得ない。

フィッツパトリックがいてくれて、若者たちにそうした知恵を伝えてくれればもちろん助かるが、彼がフィールドを離れているのには大事な理由があるとフローレスは説明した。

「個人的な事情がある場合はケース・バイ・ケースだ」とフローレスは述べた。「私は選手たちをサポートする。特定の状況で時間を必要とするなら、いくらでも与える。その見地からは理解を示すべきだ。物事には優先すべきものがある。私はそれを尊重するつもりだ」

それまでは、タゴヴァイロアとローゼンが――来週もフィッツパトリックの不在が続くようなら場合によっては3人目のQBが加わって――手綱を握り、新たなドルフィンズを率いることになる。

【M】