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治療可能ながんで「幸運」とワシントンHCリベラ、コーチ継続へ

2020年08月23日(日) 02:58

ワシントン・フットボール・チームのロン・リベラ【AP Photo/Alex Brandon】

がんと診断されたことは驚きだったものの、ロン・リベラはこれを”治療の機会と受け入れ、前に進む”準備ができたと述べている。

ワシントン・フットボール・チームは現地20日(木)にヘッドコーチ(HC)のリベラが扁平(へんぺい)上皮細胞がんと診断されたことを『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロに認めた。リベラは21日(金)、最近はいっそう健康に注意していただけに動揺したと述べている。

「正直言って、私は少し怒りを覚える」とリベラは述べた。「どうしてこんなことになったのか分からない。もうずっと長いことこれほど健康だと感じたことはないんだ。本当に。体重を少し落とした。トレーニングをして、正しいことをしていた」

「素晴らしい夏を過ごした。本当に素晴らしかったよ。20日間ほど休みを取ったんだ。家族に会うためカリフォルニアに出掛けた。両親に会えるよう新型コロナウイルスの検査を受けた。兄弟と彼らの家族にも会った。本当にいい気分で家に帰ってきて、そうしたら残念なことにこの診断を受けた」

「だが身体的には調子が良かったんだ。練習はうまくいっていた。選手たちからいいエネルギーを感じた。アップテンポで練習していた。普段通りのことをしていたので、すごくがっかりしたし、驚き、心配し、時に恐ろしかった。だが本当のところは、いい気分なんだ。治療を始め、手順に従って対処するのを楽しみしている」

治療は陽子線治療その他を含み、週に5日間の処置が7週間続けられるという。また医師からは健康のための手順をしっかり守り、治療を受けながら、”良いペース、スマートなペース”で仕事を続けるよう勧められたという。

リベラが最初に何かおかしいと気付いたのはひげをそっている最中だったといい、その後チームの医師に相談した。首の筋肉を痛めたような感覚があり、1週間たっても痛みが引かなかったため、さらなる検査を受けることになった。

「彼に診察してもらった。様子を見るので、また1週間後に来てくれと言われたんだ」とリベラは説明した。「それで次の週にまた行ったが、思うような経過ではなかった。そのため、さらに追加の検査をしたところ、がんと診断されたんだ」

がんという恐ろしい診断を受けたにもかかわらず、リベラは今もポジティブであり、がんとの戦いに勝つ準備をしながらも、これまでと変わらずレギュラーシーズンに向けて彼の新チームをまとめているところだ。彼がすぐに自分の病気を認めて、苦しい時期に支援を申し出てくれた人々に感謝できたのにはそれも関係しているのだろう。

「私が今かかっているものが確実に治療可能で、治せる病気であることを人々に理解してほしかったんだ」と彼は述べた。「私はとても幸運だ」

リベラはもうカロライナにはいないが、今の彼にはパンサーズのスローガンがよく似合う――”Keep pounding(打ち続けろ)”。

【M】