チームメイトのクラークとけんかしたレイブンズSトーマスが強制帰宅
2020年08月24日(月) 00:33現地21日(金)、7度のプロボウルに選ばれているセーフティ(S)アール・トーマスがチームメイトのチャック・クラークとけんかする騒ぎを起こし、ボルティモア・レイブンズのチーム施設から家に帰されたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが22日(土)に伝えた。
レイブンズは土曜日も練習を続けているが、そのフィールド上にトーマスの姿はなかったとペリセロは付け加えた。彼は土曜日に家にいるよう命じられ、ステータスについてチームからの報告は何もないという。現時点では、罰金、リリースまたはトレードのどれもが考えられるとペリセロは述べた。
NFLネットワークのマイク・ガラフォロがその後、『NFL Total Access(NFLトータルアクセス)』で続報を伝えている。「関係情報筋と話した私が今ここで予想できるのは、彼が日曜日も建物内にはいないということだ」とガラフォロは述べた。練習後のヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーのメディアセッションで、トーマスの今後についてチームから公式な声明が出される可能性はあると彼は付け加えている。
トーマスは土曜日午後にソーシャルメディアに声明を出した。
「家に帰されるなんて最悪だ。勢いを保つために必要な練習ができない。でもいろいろ振り返ってチームの勝利に役立つための俺のプランを練ることはできる」と彼はつづった。「今までで一番いいキャンプの1つだっていうのに、こんなおかしな状況で台無しになりそうだよ。ここにけんかのきっかけになったクリップがある。俺の側のメンタルエラーだ。カバーの失敗について冷静に説明しようとしたのに、やたら攻撃的に返されたんで、チームメイトとぶつかっちまった。内々にしなかったせいで、『ESPN』とかのリポーターたちからメールやら電話やらが次々来てるから、はっきりさせとこうと思ったんだ。こういう状況は俺のエラーのウインドーを狭めるけど、これが俺の選ぶ道さ」
彼は後にこの声明を削除している。
レイブンズで2年目のシーズンを迎えるトーマスは、それ以前にシアトル・シーホークスで9年間を過ごした。そこでの終わり方もまた不名誉なものだった。
クラークは今年がNFLで4年目のシーズンで、その全てがレイブンズでのものだ。
31歳のトーマスはレイブンズ1年目の昨シーズンにストロングセーフティ(SS)として15試合で先発を務め、プロボウルに選ばれている。一方、25歳のクラークはフリーセーフティ(FS)として10試合に先発した。トーマスは昨シーズンの試合後にレイブンズのディフェンシブラインマン(DL)ブランドン・ウイリアムスとも衝突したことがあるとガラフォロは指摘する。「彼は情熱的で、時々その激しさが限度を超えてしまう」と彼は述べ、レイブンズはこの一件に対処している最中だったと付け加えた。
トーマスは2019年シーズンを前にフリーエージェントとしてレイブンズにやってきた。長年在籍したシアトルで彼自身は新契約を望んだが、足を骨折してカートで運び出され、戦線離脱して終わった。
ペリセロが指摘するようにチーム施設から追い出されたトーマスの処遇は要観察かもしれない。
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