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レイブンズが悪影響を及ぼす行為があったとしてSトーマスを放出

2020年08月24日(月) 02:15


ボルティモア・レイブンズのアール・トーマス【AP Photo/Julio Cortez】

プロボウル出場経験もあるセーフティ(S)アール・トーマスが正式にボルティモア・レイブンズからリリースされた。現地23日(日)にチームが発表している。

金曜日にチームメイトのチャック・クラークとケンカ騒動を起こしたトーマスは自宅に帰されていたが、チームに弊害をもたらす行為だとしてレイブンズに放出された。

チームの声明では「ボルティモア・レイブンズに悪影響を及ぼす行為があったため、Sアール・トーマスとの契約を打ち切った」と説明されている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたところによると、レイブンズは今季にトーマスが受け取っていた1,000万ドル(約10億5,800万円)も回収しようとしているという。2019年シーズンに先だって、トーマスは4年5,500万ドル(約58億1,900万円)契約を締結しており、放出という言葉を使っていることを踏まえると、レイブンズは弊害をもたらす行為を理由に今季のトーマスの報酬を求めるようだとラポポートは付け加えている。

チームの声明を受けて、トーマスは『Instagram(インスタグラム)』のアカウントを通じて次のようにコメントを発表した。

「チャンスをくれたレイブンズに感謝している。素晴らしい活動ができた。違う形で終わりを迎えたかったけれど、何事も経験だ。エリック・デコスタや、自分にレイブンズでプレーできる機会をもたらしてくれたすべての人々に感謝している。皆さんの成功を祈る」

特に注目に値するのは、トーマス放出の裏にレイブンズのリーダーシップの存在があったことだろう。NFLネットワークのマイク・ガラフォロはチーム首脳陣がマネジメントに対して22日に放出またはトレードを支持すると連絡していたと報じている。

金曜日にぼっ発したクラークとトーマスの口論を受けて、トーマスが自宅に帰されたとの情報は土曜日にもたらされた。そして23日には放出の一報が伝えられている。トーマスの次なる動きは早ければアメリカ東部時間13時【日本時間24日(月)2時】にも起きるかもしれない。その時間をすぎればチームがトーマスと契約をかわせるのだ。

ラポポートは7度のプロボウル選出という経歴を誇るトーマスの行き着く先としてダラス・カウボーイズ、サンフランシスコ・49ers、ヒューストン・テキサンズの可能性があると伝えた。

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