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複数のNFLチームがウィスコンシンの銃撃事件を受けて練習中止

2020年08月28日(金) 03:01


【NFL】

ジェイコブ・ブレークさんがウィスコンシン州ケノーシャの警察官に銃撃された事件を受け、現地27日(木)、グリーンベイ・パッカーズ、インディアナポリス・コルツ、ニューヨーク・ジェッツが練習を中止した。

パッカーズは月曜日に銃撃事件に関する声明を発表しており、「パッカーズは警察がジェイコブ・ブレーク氏の背中を何度も撃っている映像を見てショックを受けています。ジェイコブさんの完全な回復を願うとともに、われわれの心は彼の家族とともにあります」と述べている。

「今回の悲惨な事件の全貌を明らかにする調査が行われていくことは理解していますが、警察による残虐行為、組織的な人種差別、黒人に対する不正行為は私たちが直面している痛ましい重大な課題の一部であり、再びこのようなことが起きてしまったことに深く心を痛めています。私たちが望む変化を実現するために、われわれは対話を求め続けてまいります」

また、コルツは『Twitter(ツイッター)』の公式アカウントを通じて「コルツは本日の練習を中止する。チームは今日という1日を、長期にわたって社会的な影響を与え、自分たちのコミュニティの変化を助長するための議論と取り組みに費やす」と投稿した。

火曜日にはブレーク氏銃撃事件を受けてデトロイト・ライオンズが練習を中止しており、それに他のチームが続いた格好だ。

NBAではミルウォーキー・バックスの選手が抗議運動として、対オーランド・マジック戦の不出場を決め、水曜夜のプレーオフ3試合が延期された。WNBAも後に水曜日に予定されていた試合を延期すると発表している。

MLBは今回の銃撃事件の余波とそれに続くウィスコンシンでの抗議活動を踏まえて、複数の試合の日程を再調整。抗議活動では3名の抗議者が撃たれて2名が死亡、17歳の白人男性が殺人容疑で起訴されている。

すでに複数のNFLチームが練習時間を調整し、選手とコーチが対話する時間を持てるように配慮した。クリーブランド・ブラウンズは、クリーブランドのNBAとMLBフランチャイズとともに、クリーブランド市とオハイオ州北東地域が直面している社会的不公平に立ち向かう同盟を結成している。

警察による黒人男性銃撃を受けて練習をキャンセルしたチームはパッカーズ、コルツ、ジェッツだけではない。

26日にはワシントン・フットボール・チームが木曜日に予定されるスクリメージの延期を発表した。今後、数日のうちにも多くのチームが続くことになりそうだ。

【SC】