チャージャーズHCリンがSアール・トーマス加入説を一蹴
2020年09月01日(火) 16:118月は“紙面上の”夢が“フィールド上の”現実へと変わる時期だ。
例年通り、その変遷によって今年も厳しい現実の数々が突きつけられており、大半は不幸なけがによるものだ。ロサンゼルス・チャージャーズもご多分に漏れず、この週末にセーフティ(S)のダーウィン・ジェームズが現地30日(日)の練習で半月板損傷に見舞われた。ジェームスが復帰するまでにはかなりの時間を要すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは伝えている。
ヘッドコーチ(HC)は反対するかもしれないが、チャージャーズは紙面上でもフィールド上でもSに不安を抱えるチームに突然なってしまった。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』のダニエル・ポッパーが報じたところによると、チャージャーズのHCであるアンソニー・リンは「私のセカンダリーの蓄えは十分だと常に指摘してくるのは君たちだろう。私が他を探す理由はどこにある?」と月曜日に報道陣に対して話したという。
注目すべきSが最近フリーになっていなければ、このような質問は生じなかったかもしれないが、これはチャージャーズに限った問題ではない。ロサンゼルス・チャージャーズからダラス・カウボーイズ、クリーブランド・ブラウンズまで、リーグ中の人々が同じような問いを投げかけられている。Sアール・トーマスの奉仕を求めますか、と。
この行為は多くの場合、質問をする側にとって実りのない試みとなるが、トーマスのような評判を持つ選手にはこの手の質問が必然的について回る。チームAにニーズがあり、選手Xはそれを満たすことができる(紙面を騒がすことにはなるが)、という状況においてはますます避けられない。
1週間前からいくつかのチーム――複数であることを強調しておく――がまだ行き先の決まっていないトーマスに興味があるとのうわさはずっとささやかれていた。“いくつかのチーム”ということ以上には何も分かっていないのを踏まえると、今後もこの質問が続くことが予想される。
リンにとって答えはノーだ。少なくとも公の場においてはそのように主張しており、その発想自体にすでに苛立ちをあらわにしている。レギュラーシーズン開始まで2週間を切っている今は、この影響力のあるベテラン選手を迎え入れるのに最適な時期とは言い難い。当然、チームの最高のディフェンダーの1人――誰もが認めるディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー候補――が大きなけがを負うのにも最適な時期ではない。
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