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イーグルスとTEアーツの契約交渉は停滞

2020年09月04日(金) 13:12

フィラデルフィア・イーグルスのザック・アーツ【AP Photo/Julio Cortez】

次に新たな報酬を手にするスタータイトエンド(TE)はザック・アーツだ。しかし、その話し合いは順調に進んでいるわけではない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話を元に報じたところによれば、フィラデルフィア・イーグルスとアーツの話し合いは昨年11月に申し出たものより保証金の低いオファーをチームが出した際に停滞したという。

また、新たなオファーでは、今後4年間の年額に換算するとオースティン・フーパーがクリーブランド・ブラウンズと交わした契約よりも低い金額になっているとラポポートはつけ加えた。

交渉がいったん停止したことで、アーツが新契約を締結するまではしばらくかかることになるかもしれない。30歳のアーツは現契約が2年残っており、ベースサラリーは660万ドル(約7億円)と825万ドル(約8億8,000万円)となっている。

イーグルスのナンバー1ターゲットは報酬アップを控えており、TEのジョージ・キトルやトラビス・ケルスがそれぞれの契約を整えている以上、アーツへの支払額も大きなものになるはずだ。イーグルスのオファーを変化させたのはケルスの契約かもしれない。カンザスシティ・チーフスのTEであるケルスは、サインボーナスなし(現サラリーキャップの増加を避けるため)、比率を4年契約の最後に大きく傾けた契約を結んでいた。

フーパーがブラウンズと交わした4年4,200万ドル(約44億6,000万円)の契約には1,000万ドル(約10億6,000万円)のサインボーナスが含まれ、2,300万ドル(約24億4,000万円)が保証されている。

2年の契約を残し、フランチャイズタグをつけるという選択肢もあって、ダラス・ゴーダートが舞台袖で控えている今、イーグルスにはパンデミックの中でアーツに中身のつまった現金輸送車を届ける意向はないようだ。アーツがオープンマーケットに出るまで、両者が交渉の席に戻る時間はたっぷりある。

【A】