ジョージ・フロイド氏の家族がバイキングのシーズン初戦に出席
2020年09月12日(土) 04:57ミネソタ・バイキングスは現地11日(金)、日曜日にUSバンク・スタジアムで開催されるグリーンベイ・パッカーズとのレギュラーシーズン初戦にジョージ・フロイド氏の家族を迎えると発表した。
バイキングスの発表によると、試合のキックオフに先立ち、黒人の国歌として知られる“Lift Every Voice and Sing(リフト・エブリ・ボイス・アンド・シング)”が演奏された後にフロイド氏の家族が登場するという。
バイキングスは6月、ジョージ・フロイド・レガシー・スカラシップの設立にあたってバイキングス社会正義委員会から12万5,000ドル(約1,320万円)を寄贈することを発表。チームはまた、全米の社会正義活動のために500万ドル(約5億3,000万円)を寄付するとも明かし、基金からの寄付はチームの社会正義委員会のメンバーであるバイキングスの選手と共に分配先を決めるとしていた。
黒人男性のフロイド氏(享年46)は5月にミネアポリスの警察官に拘束されて殺害された。この事件をきっかけとして、この夏、アメリカ全土とスポーツ界に警察の残虐行為、制度的人種差別、そして社会的不公平に対する怒りと抗議が巻き起こった。
ミネアポリスで行われたフロイド氏の葬儀には多くのバイキングス選手が参列している。
当時、バイキングスのランニングバック(RB)アレキサンダー・マティソンは「俺は自分たちが集団として理解されているのだと思ったし、特に、俺らのロッカールームはかなり活動的だったから、参列したかった。俺たちはチームとして、この地域社会から見られる立場だし、ミネソタの人たち、とりわけミネアポリスの人たちのお手本になる立場にいる」と話していた。
バイキングスの選手たちは試合に先だって、前面に“Be the Change(変化を起こせ)”、背面に人種差別と警察の残虐行為によって殺害された200名の名前が記されたTシャツを着る予定だ。また、前面に“injustice against one of us is injustice against all of us(1人への不当行為はわれわれ全員への不当行為)”、背面に“End Racism(エンド・レイシズム)”のメッセージが刻まれたNFL選手会製作のTシャツを着る選択肢もある。
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