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若手のジャガーズは「自分を持っている」とコルツに勝利したQBミンシュー

2020年09月15日(火) 22:48

ジャクソンビル・ジャガーズのガードナー・ミンシュー【AP Photo/Gary McCullough】

2020年のジャクソンビル・ジャガーズが世間で話題になるとき、それは常に批判的な内容だった。だがクオーターバック(QB)のガードナー・ミンシュー率いる若手選手たちはそんな無意味な憶測を長引かせることはなく、早々に黙らせた。

若々しい新星たちはあらゆる攻撃をかわし、インディアナポリス・コルツを27対20で破ってシーズンの幕開けを飾った。

「彼らは自信を持ってプレーした。自信にあふれた若いチームはみんな大好きだ」とミンシューは僚友についてチームの公式サイトで話した。「彼らにはエネルギーがある」

「彼らは自分を持っている」

ジャガーズのルーキーたちはフィールドの至るところで活躍を見せた。ドラフト外で入団したランニングバック(RB)のジェームズ・ロビンソンは16回のキャリーで62ヤードを稼ぎ、さらに28ヤードのキャッチを成功させてバックフィールドをけん引した。2巡目指名のワイドレシーバー(WR)ラビスカ・シュナルトJr.は15ヤードのタッチダウンを含む3回のキャッチで37ヤードを記録。1巡目指名のコーナーバック(CB)C.J.ヘンダーソンはインターセプトを1回成功させ、3つのパスを守り、第4ダウン残り4ヤードという場面で見せた守備は勝利に大きく貢献した。ノーズタックル(NT)のデイボン・ハミルトンはタックル2回を成功させ、1巡目指名のラインバッカー(LB)ケイラボン・チェイソンもタックル2回、そしてディフェンスペナルティによって無効となったピックが1回となっている。

この試合で20回のアテンプト中インコンプリートとなったパスはたった1回、タッチダウンを3回決めたミンシューは、NFLのデビュー戦で活躍する意味を知っている。けがで退場となったQBニック・フォールズに代わって出場し、“ミンシューマニア”が解き放たれたのは去年の第1週のことだ。

「いつも自分に“このリーグでプレーできる”と言い聞かせるけど、実際そうなるまでは・・・まぁ、分かるよね」とミンシューは話した。「去年の今ごろは“絶対にできる”って言い聞かせていたよ。俺のチームメイトは同じような自信を持っていて、ここでプレーするに値する選手だということを分かっている。もちろんその通りだし、それ以上にきっとチームに貢献できるいい選手になれる」

ジャガーズは、若手の選手が役割を得るチャンスを作るためにロースターを大幅に組み直した。そしてその計画が決して狂気の沙汰ではないことを彼らは第1週で証明してみせた。

コーチ陣もこの勝利に貢献したことを忘れてはならない。攻撃コーディネーター(OC)のジェイ・グルーデンによるオフェンシブプレーのコールは冴えわたり、コルツにつけ入る隙を与えなかった。

このチームはまだ若く、夏の大半を離れて過ごしていたにもかかわらず、これまでに指揮したどのチームよりもまとまっているとヘッドコーチ(HC)のダグ・マローンは話している。

「私はこのチームを常にプッシュし続けてきた。一度も後戻りしたことはない。“おい、この問題があった、あの問題はどうした。これが気に入らない、あれも気に入らなかった”などと言ったことはない」とマローンは語った。「チームへの信頼を失ってしまうことは珍しいことではない。チームという言葉自体を信頼できなくなる。だがこのチームは私にその信頼を植え付けてくれた。私は自分のことしか話すことができないが、彼らがお互いをどう感じているのか、彼らと私がどれだけ親密に感じているのかについては自信を持って話せる。所属していた他のチームをないがしろにするつもりはない。ただ、ラインコーチになって自分の部屋を持つ以外に、HCに就任してから一番チームを近くに感じられた」

勝利にはすべてをバラ色に見せる効果がある。若手選手たちがこれからもいいプレーを続けられれば、ジャガーズにとってはとんでもないサクセスストーリーとなる。2020年に困難の兆しが最初に現れた時の彼らの反応次第で、マローン率いるスクワッドの真価が問われることになるだろう。

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