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チャージャーズQBテイラーの注射についてNFLPAが調査、先発はハーバートに

2020年09月24日(木) 14:50

ロサンゼルス・チャージャーズのタイロッド・テイラー【AP Photo/Peter Joneleit】

ロサンゼルス・チャージャーズのクオーターバック(QB)タイロッド・テイラーが試合前に鎮痛剤の使用によって合併症を発症したことについてNFL選手会(NFLPA)が調査を開始したと、NFLPA渉外部門アシスタントエグゼクティブディレクターであるジョージ・アタラーが述べている。

アタラーは現地23日(水)、試合前に肋骨の負傷への対策として行われた鎮痛剤の注射について事実を収集した後、NFLPAの医療および司法チームがテイラーとそのエージェントと連絡を取っていると『Twitter(ツイッター)』で明かした。この注射によって合併症を起こしたテイラーは地元の病院に搬送されていた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが水曜日に『NFL Now(NFLナウ)』で報じたところによれば、テイラーはチャージャーズの医師が肋骨の痛みに対して注射を試みた際に、肺刺傷を負ったとのことだ。

テイラーは出場するはずだった試合の数時間後に退院している。痛みを押してプレーする意向だったテイラーだが、注射が胸部の痛みと呼吸困難を引き起こし、病院に搬送されていた。

ラポポートとNFLネットワークのマイク・ガラフォロが現地21日(月)、試合前の注射によってテイラーに合併症が起こったことを報じていた。

チャージャーズのヘッドコーチ(HC)であるアンソニー・リンは水曜日、テイラーは週ごとの観察下に置かれ、現時点ではIR(故障者リザーブ)リスト入りは検討されていないと述べている。リンHCはまた、ジャスティン・ハーバートが2試合連続でチャージャーズの先発を務める見込みだとも明かした。

「注射で合併症があった。今週は100%にならないだろうから、プレーの予定はない。ジャスティン・ハーバートが先発QBを務める。準備のための1週間があり、自分が先発だと知った上での彼のプレーを見るのを楽しみにしている」と話したリンHCは次のようにつけ加えている。

「(医師に対しては)全く怒っていない。そういうことも起こるものだ。詳しくは話せない。注射で合併症があったということだ。パーフェクトな人間などいない。そういうことはある。医師は良い人だと私は知っているし、不運だった」

さらに、リンHCはテイラーについて繰り返し、100%ならば“彼がわれわれのQBだ”と話している。

NFLネットワークのスティーブ・ワイチが水曜日に報じたところによれば、テイラーはコーチ陣から“100%”だと感じられるようになるまではプレーしないよう助言されており、ハーバートがしばらく先発を務める可能性があるという。

ワイチが情報筋から得た話によると、テイラーが喫したような事故的な肺刺傷からの回復は、長期的な健康上の懸念にはならないとのことだ。テイラーはシーズン第1週のチャージャーズのオープニングドライブで肋骨を2本骨折しており、この治癒には時間がかかる。シンシナティ・ベンガルズに開幕勝利を収めた試合の序盤のヒットで肋骨を骨折したことには、テイラーを含めて誰も気づいていなかったようだ。しかし、先週半ばに痛みが治まらなかったことからMRI検査を受け、骨折が判明している。それでも試合に出場しようとしていたテイラーだが、注射を受けた際の不運でそれはかなわなかった。

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