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元オールプロSアール・トーマスがテキサンズ訪問

2020年09月29日(火) 08:45

ボルティモア・レイブンズのアール・トーマス【AP Photo/Julio Cortez】

1カ月にわたって職を失っている状態は続いているものの、セーフティ(S)アール・トーマスは初めて見込みあるチームとのワークアウトに向かっている。

リーグのトランザクションワイヤによると、トーマスはテキサンズとのワークアウトに向けてヒューストンを訪れている。

今週後半にテキサンズとのワークアウトを行う予定のトーマスには、今のところ契約はないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。現時点でこれはトーマスがテキサンズのロッカールームに適合する可能性をチームが見定めるためのトライアウトと訪問だとラポポートはつけ加えている。

ボルティモア・レイブンズに在籍していたトーマスは、当時のチームメイトだったチャック・クラークといさかいを起こしたのを受け、8月の終わりにチームからリリースされていた。15試合に出場し、タックル47回とパスディフェンス4回、インターセプト2回を記録した1シーズンのレイブンズ在籍期間がこれで終わっている。レイブンズはトーマスの“個人的なふるまいがボルティモア・レイブンズに悪い影響を与えた”と述べていた。

いくつかのチームがSに空きを抱えたままシーズン開幕を迎えていたにもかかわらず、トーマスはそれ以降で所属チームのない状態だった。本人が望んでいたダラス・カウボーイズはトーマス獲得のチャンスに飛びつかず、ダーウィン・ジェームズが負傷したロサンゼルス・チャージャーズもトーマスを選んでいない。

テキサンズは開幕からの3週で対戦相手にパサーレーティング112.2を許し、タッチダウン対インターセプト比は6対0で、0勝3敗のスタートを切っている。トーマスがまだオープンマーケットにいることから、相互の関心が今回の訪問につながったとラポポートは報じた。

ビル・オブライエン時代のテキサンズは解雇されたディフェンシブバック(DB)を獲得し、さまざまな度合いの成功を収める傾向があった。2018年には契約問題からアリゾナ・カーディナルスを離れたタイラン・マシューと1年契約を結んでおり、昨年には元1巡目指名選手のギャリオン・コンリーをシーズン中のトレードでレイダースから獲得した。また、タショーン・ギプソンとも3年契約を結んだものの、この関係については1年しか続かなかった。

トーマスもこういったグループの最新メンバーになるかもしれない。そして、レイブンズではそれほど大きな違いを生み出せなかったとはいえ、このグループの中で最も目立つ存在になる可能性もある(マシューはその後、カンザスシティでエリートに返り咲いた)。31歳のトーマスがどれほど貢献できるかが疑問になってくるのも無理はないが、テキサンズにとって、ベテランの腕前をチェックすることで失うものはない。

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