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49対38で負けたカウボーイズのディフェンスは「甘い」とDEローレンス

2020年10月06日(火) 09:13

ダラス・カウボーイズのデマーカス・ローレンス【AP Photo/Michael Ainsworth】

ダラス・カウボーイズのオフェンスがあり余るような得点や記録を伴って活躍する中、ディフェンスのプレーはその足元にも及ばない。その結果チームは1勝3敗となっており、カウボーイズにとってはまたもや残念なスタートとなっている。

クオーターバック(QB)のダック・プレスコット率いるオフェンスを称える言葉はいくらでもあるが、ディフェンスの良さを見つけるのは一苦労だ。ディフェンシブエンド(DE)のデマーカス・ローレンスも見つけられずにいる。

『Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』のマイケル・ゲルケンによると、ローレンスは「俺の言葉で表現するなら、甘い。俺たちはもっと高い基準を目指さないといけない。今のディフェンスはマジで甘い」と現地4日(日)に記者たちに話したという。

日曜日のクリーブランド・ブラウンズ戦に49対38で負けたカウボーイズは、3試合続けて相手に38点以上の得点を与えてしまった。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると同様のことは過去に1度しかなく、それは全敗した1960年のシーズンだったという。さらに、カウボーイズは3週連続で相手にとってのシーズン最高得点を許し、ブラウンズの49点はカウボーイズのディフェンスにとって最も大きい失点となる。

カウボーイズのディフェンスはこの 3 試合それぞれで苦戦を強いられたが、日曜日はおそらくこれまでの中で最悪だったに違いない。

相手にいいように蹴散らされては、士気が落ちるのも当然。身体能力、タフネス、性格が問われることになる。

第4週に、リーグの中でもエリートと言われるランニングバック(RB)のニック・チャッブが、たった6回のキャリーで負傷により退場した。それにもかかわらず、カウボーイズは40回のキャリーで307ヤードという驚くべき数字を相手に許してしまった。

実はカウボーイズはこの試合で合計566ヤードを稼いで508ヤードのブラウンズズを上回っているが、その大半はカウボーイズが相手を追う形でプレーしていたことに起因していると思われる。

ヘッドコーチ(HC)のマイク・マッカーシーは「われわれは、攻守がもっと補い合えるフットボールができるようにならなければならない」と試合後にコメントした。「このチームはいつも後追いだ」

カウボーイズは2週連続で黒星を喫しており、わずかな差(ファルコンズに1点差で勝ったおかげ)で辛うじて0勝4敗をまぬがれている。

日曜日にディフェンスが見せたパフォーマンスは準備不足によるものかと聞かれたマッカーシーHCは、別の問題を指摘した。

「準備ができていることと、実際の試合でどうプレーするかは別物だ」とマッカーシーHCは返している。

日曜日のカウボーイズのディフェンスは、ローレンスに言わせると“甘い”が、それゆえチームはこの先より“苦い”思いをすることになるだろう。

【R】