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困難な1週間を終えたチーフスとペイトリオッツ

2020年10月06日(火) 14:31


カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Charlie Riedel】

ニューイングランド・ペイトリオッツとカンザスシティ・チーフスの混沌として予測のつかない1週間が現地5日(月)の夜に幕を閉じた。

白星を挙げたチーフスは4勝0敗となり、ペイトリオッツは2勝2敗を数えるが、試合がついに始まるまでは勝敗どころではない事態となっていた。

ペイトリオッツの先発クオーターバック(QB)であるキャム・ニュートンが新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性となり、チーフスの練習生であるQBジョーダン・タアムも同じ状況になっていたのだ。これらの検査結果によって試合日は変更されている。試合が実際に月曜日に行われると発表されたのは、ペイトリオッツとチーフスの全員がポイント・オブ・ケア検査(現場で行われる即時検査)で陰性と判断された後、日曜日の午前中のことだった。

『41 Action News(41アクション・ニュース)』のヘイリー・ルイスによれば、チーフスのヘッドコーチ(HC)であるアンディ・リードは試合の準備を整えてさまざまな妨げに対処したことについて「難しかった。だが。われわれは今季がこれまでとは違うことを予期していた」と語っている。

この試合は当初、日曜日に行われるはずだったが、月曜日、もしくは火曜日に日程変更される可能性もあった。

この1週間はフットボール界にとって最も予測のつかない期間だったと同時に世界全体が予測のつかない局面を迎えていた。

こういった状況で、両チームにとって準備が大変だったことに疑いはない。しかし、ペイトリオッツのビル・ベリチックHCは敗北に何の言い訳もしようとしなかった。

「こういった条件で良いフットボールチームを送り出すことができるわけがない。われわれはハードに戦ったが、十分なプレーができなかった。ただ、十分ではなかっただけだ」

プレーに関する懸念について、ベリチックHCは自分のチームがすべてのプロトコルを順守していると指摘した。

「われわれはすべてを正しく行っている。われわれがそうすべきと想定されているすべてを行っており、医療スタッフの手にゆだねられている」

組織にかかわるすべての人間にとって難しい状況であることは間違いない。

「オペレーションスタッフに脱帽だ」とリードHCは語った。

かくしてチーフスとペイトリオッツのせわしく非常に“難しい”1週間が終わった。そして、結局のところ、プレーは続いている。

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