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チーフスとライバルになるには「先ず勝利を」とレイダースQBカー

2020年10月09日(金) 12:20

ラスベガス・レイダースのデレック・カー【AP Photo/Isaac Brekken】

ラスベガス・レイダースとカンザスシティ・チーフスのライバル関係は1960年代のAFL(アメリカン・フットボール・リーグ)時代にまでさかのぼる。これまでの121回の対戦で、通算67勝53敗2引き分けのチーフスがリードしている。

チーフスがレイダースを大きく引き離したのは、一気に勝利を積み重ねてきたここ7年間のことであり、レイダースに対して5連勝を収めている。クオーターバック(QB)のデレック・カーがシルバーとブラックをまとうスターQBになってから、レイダースはこのライバル対決において2勝10敗という戦績だ。

カーは「正直に言って、ライバル対決と呼ぶにはまず俺たちが試合に勝っていかないといけない」と現地7日(水)に『Las Vegas Review-Journal(ラスベガス・レビュー・ジャーナル)』のアダム・ヒルに話した。

日曜日の試合が予定されているアローヘッド・スタジアムでは、カーの個人成績も0勝6敗だ。

レイダースのヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデンは「デレックには結果を出すまで言い続ける」とチーフスのホームでの無勝利記録についてコメントしている。

両者の最後の対決は昨年12月にアローヘッド・スタジアムで行われ、チーフスがグルーデンのチームに対して40対9の圧勝だった。

チーフスのQBパトリック・マホームズはカーとの直接対決において、2人とも先発を務めた4試合全てで勝利している(最初の対戦は2018年の第13週)。この4試合でチーフスのオフェンスは圧倒的な力を見せつけて、それぞれで40点、35点、28点、そして2回目の40点を挙げている。一方、カーのチームは初戦で33得点を挙げたもののそれ以降は苦戦を強いられ、3点、10点、そして9点しか得点できていない。

グルーデンとチーフスのアンディ・リードHCはこれまでにプレーオフを含む10試合で対戦してきた(リードは過去9回の対戦で5勝)。チーフスのHCになってからリードはグルーデンに対して4勝0敗を記録している(フィラデルフィア・イーグルス時代のグルーデンに対しては1勝4敗)。

マホームズを先発起用したレイダース戦でチーフスがマークした1試合平均35.8得点という数字は、1970年の合併以来、ディビジョン内の対戦における先発QBの記録としては2番目に高い(最低4回の先発)。

レイダースの肩を持つとすると、マホームズはAFC西地区全体を支配しており、13勝1敗というディビジョン記録を持つ。1970年の合併以来、ディビジョン内の対戦でQBが保持するトップの記録だ(最低5回のQB先発)。

現在2勝2敗のレイダースはディビジョン内で2位につけており、4勝0敗のチーフスには2勝の遅れをとっている。AFC西地区のタイトルを巡ってカーの陣営がチーフスに挑むのであれば、日曜日の試合は勝たなければならない。さもないと、秋が深まる前にマホームズ軍団が全てをかっさらって行くだろう。

【R】