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カウボーイズ戦を前に「相手よりも自分たち」とジャイアンツOCギャレット

2020年10月09日(金) 23:56


ニューヨーク・ジャイアンツのジェイソン・ギャレット【Ben Liebenberg via AP】

ジェイソン・ギャレットはダラス・カウボーイズで7シーズンを選手として、その後13年間をコーチとして過ごした。最後の10年間はヘッドコーチ(HC)を務めている。

ニューヨーク・ジャイアンツの攻撃コーディネーター(OC)となった今、ギャレットは日曜日に古巣と対戦するに当たり、個人的な感情はなく、新しいチームの準備に集中していると述べた。

「われわれ選手やコーチが焦点を当てているのは、ニューヨーク・ジャイアンツがどうやったらベストのプレーができるかということだ」と現地8日(木)にギャレットは話している。

「他の土地で長年過ごしたことのある人や、他のチームと親しい人はこのリーグにはたくさんいる。知っての通り、私はダラスでかなりの時間を過ごした。そこでの経験や指導した選手たち、一緒に仕事をしたコーチ陣、組織の全てのスタッフ、そして何よりダラスの人々にはとても感謝している。みんな私にとっては素晴らしい人たちばかりだ。私の人生の中でも最高の時間だったよ。それについてはいつまでも感謝している。ありがたい気持ちでいっぱいだ。だけど今は目の前にあるチャンス、このチームを向上させる手助けをすることに夢中だ」

ギャレットが自分の感情を抑えようとしている一方で、ジャイアンツはこの元カウボーイズのHCから、かつて目をかけた選手について少しでも情報を絞り出そうとしているに違いない。現HCのマイク・マッカーシーや守備コーディネーター(DC)のマイク・ノーランがダラスにもたらした、試合動画からは確認し切れないような策略は提供できないまでも、ギャレットは各選手の得手不得手を教えることはできるかもしれない。彼のスタッフが隠そうとしてきたカウボーイズの弱点の1つや2つはギャレットも当然知っているはずで、日曜日の試合に使えるのではないだろうか。あるいは、ギャレットの下で働いていたOCケレン・ムーアの傾向を知っているのかもしれない。

「自分たちにとって有利に働く材料があるなら、使わない手はない」とギャレットは話している。

ギャレットは前のチームについての質問を浴びせられているが、彼が最も懸念するべきは自分の攻撃陣である。例えるなら、牛乳とコーヒー用のミルクで作ったカクテルのようにのっぺりとした、刺激のかけらもないオフェンスがこのままでいいはずはない。ジャイアンツはこの2週間でタッチダウンを決めておらず、4試合での総得点は47点でNFLの最下位に位置している。

幸いにも、ギャレットが日曜日にダラスで対戦するのはこの4週間で最もお粗末なディフェンスを披露してきたチームだ。

だが残念ながら、リーグ最低のオフェンスがリーグ最低のディフェンスを突破しようとする様は、ティッシュが薄紙で作られた防塞と戦うようなものになるかもしれない。観戦者としては、ディビジョンのライバルがお互いの良さを最大限に引き出してくれることを祈ろう。

【R】