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HCとGM解雇は“勝利の不足”によるものとファルコンズオーナー

2020年10月13日(火) 12:29


アトランタ・ファルコンズのアーサー・ブランク【AP Photo/Michael Conroy】

ヘッドコーチ(HC)ダン・クインとジェネラルマネジャー(GM)トーマス・ディミトロフの解雇は2017年から2020年まで続いた要因、すなわち落胆によるものだ。

アトランタ・ファルコンズのオーナーであるアーサー・ブランクは現地12日(月)、両名の雇用打ち切りという決断について報道陣に率直に語った。

「勝利の不足だ。われわれが解決しなければならない問題は、われわれを勝利から遠ざけているすべての問題だ」とブランクオーナーは述べている。

最後はニューイングランド・ペイトリオッツに歴史的な形で勝負をひっくり返される形になったものの、ファルコンズが第51回スーパーボウルへ向かう道筋で記憶に残る猛烈な勢いを見せたときから数え、今や4シーズン目となった。

このチームは単純にその敗北から立ち直っていないとブランクオーナーは言う。

「これは0勝5敗に対するレスポンスにとどまらない。ほぼ3年と半年に対するレスポンスだ。スーパーボウルの後、われわれは勝率5割を切っている。多くの試合を長期的な視点で捉え、どのNFLチームも抱えるけがを加味したところで、われわれはただ自分たちに可能なパフォーマンスレベルに達していないとしか言いようがない」

「われわれが擁する才能は、現時点でのわれわれの記録よりも優れていると思っている。さまざまな理由から、われわれは必要としている結果を得られていない。したがって、今が変化のときだった」

ファルコンズはエンドゾーンを見出すのに苦戦していたわけではない。恐ろしい事態に陥っていたのは守備陣であり、雇用された当時のクインHCはその守備で知られていた。今季のファルコンズ守備陣は対戦相手に試合平均32.2点、446ヤードを許している。いずれもフランチャイズ史上、単独シーズンでの最多記録になるペースだ。

ファルコンズ社長兼CEOのリッチ・マッケイは月曜日にチームの『Twitter(ツイッター)』アカウントに投稿された動画を通じて、7分を費やしてチームの決断について説明し、次のコーチ選びをどう進めていくか話している。2020年代のチームを率いていく人物を求めるにあたり、マッケイCEOは“戦略的かつ分析的なマインド”を用いること、また、候補者に対してチームがイデオロギーを持ち込まないことに触れた。一方で、マッケイCEOはHCとGMの雇用に対するタイムラインについては明言していない。

“理にかなった範囲で即時的な結果”を出すことに重きを置いているマッケイCEOは次のようにコメントした。

「われわれはすぐに、本当に優れたチームになることを期待している。それがわれわれの期待するものだ。それが、われわれのなりたい姿だ」

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