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「とにかく勝ち切ることだ」とチャージャーズのリンHC

2020年10月14日(水) 22:49

ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)アンソニー・リン【AP Photo/Kelvin Kuo】

ヘッドコーチ(HC)のアンソニー・リン率いるロサンゼルス・チャージャーズは今季に見事なプレーを見せてきたものの、第5週が終わって1勝しか挙げていない。

ニューオーリンズ・セインツ戦ではオーバータイムにもつれ込み、あと一歩のところで勝利を逃した。直後にリンHCは、このチームが4連敗するとは“思いもしなかった”と記者たちに話している。だが、わずか1回のポゼッションの差で試合を落とすというこの負け方は、むしろ思い当たる節がある。

チャージャーズは2019年シーズンに11試合中9試合を同じように1ポゼッション差で負けているからだ。とはいえ、これまでの5試合すべてで1ポゼッション差での接戦を繰り広げ、オーバータイムまで戦った試合は0勝2敗となっている今年のチャージャーズは、昨年とは違ったスタイルを用いている。まずクオータバック(QB)は、全盛期を超えたと思われるベテランのフィリップ・リバースにすがりついていない。代わりに、ルーキーのQBジャスティン・ハーバートを積極的に起用している。オレゴン大学出身ゆえに実力を疑っていた者さえも魅了してきた彼は、このポジションに競争力をもたらした。加えて、負傷者が続出している中で戦っていることも忘れてはならない。

マンデーナイトの試合のさなか――オーバータイムとなり、チャージャーズが試合終了間際でセインツにリードを許してしまう前――『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールが実に的を射たことを『Twitter(ツイッター)』に投稿した。

「今のチャージャーズに欠けているのは:

プロボウル出場のワイドレシーバー(WR)
プロボウル出場のガード(G)
プロボウル出場のディフェンシブエンド(DE)
プロボウル出場のコーナーバック(CB)
オールプロ選出のセーフティ(S)
先発ランニングバック(RB)
先発ライトタックル(RT)
先発ディフェンシブタックル(DT)
先発ラインバッカー(LB)」

残念ながらリンHCにとって結果は変わらない。不利な状況は考慮したいところだが、順位にはもちろんカウントされない。

現地12日(月)の夜遅くにリンHCは「みんなが勝てるように体勢を整えているのに、勝ち切れないのがとにかく悔しい」と話した。「理由は山のようにあって、言い訳をしようと思えばいくらでもできる。だが私は言い訳などしない。結局のところ、試合には勝たなければならない。それは私の責任だ」

キッカー(K)マイク・バッジリーの蹴ったフィールドゴールが、ゴールポストに当たらずにわずかでも内側に入っていれば、チャージャーズは褒めちぎられていただろう。中でも第2週でデビューして以来、落ち着き払ったプレーで見る者を興奮させ、マンデーナイトでは勝利につながるかと思われたドライブをリードしたハーバートは、一段と称賛を受けていたはずだ。この程度のことは最近のNFLでは誤差の範囲と言えるが、1勝4敗のチャージャーズは今、底辺から同じディビジョンのチームを見上げている。

「これまでと変わらず、このチームは誰とでも戦える」とリンHCは話した。「とにかく勝ち切るだけだ」

【R】