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RBリビオン・ベルがチーフスと契約

2020年10月16日(金) 10:05

ニューヨーク・ジェッツのリビオン・ベル【AP Photo/Seth Wenig】

ランニングバック(RB)リビオン・ベルが今季未勝利のチームから現スーパーボウルチャンピオンチームへと向かう。

ニューヨーク・ジェッツがリリースを発表してから2日、ベルがカンザスシティ・チーフスと契約すると『NFL Network(NFネットワーク)』のトム・ペリセロとジム・トロッターが現地15日(木)に報じた。NFLネットワークのマイク・ガラフォロはベルが1年契約を結ぶと伝えている。

そのニュースからほどなくして、ベルは『Twitter(ツイッター)』に「カンザスシティ、チーフスキングダム、チャンスをありがとう」と投稿した。

ピッツバーグ・スティーラーズでプロボウルに3度、オールプロに2度選ばれたのは今や遠い日々の話であり、ジェッツでのベルは大きな成功を収められずにいた。今、カンザスシティで加わるヘッドコーチ(HC)アンディ・リードの攻撃陣は、ベルに完ぺきにフィットしそうだ。ベルは爆発的なオフェンスに脅威を加え、ルーキーRBクライド・エドワーズ・ヒレアーを補完する存在になるだろう。

マイアミ・ドルフィンズとバッファロー・ビルズもベルに興味を示していたものの、チーフスは火曜日に契約合意に至り、水曜日に契約をまとめている。

迅速に新たなチームを見つけた28歳のベルだが、そこに合流するには時間がかかる。6日間の新型コロナウイルスのプロトコルを通過しなければならないベルは、シーズン第6週のバッファロー・ビルズ戦ではプレーできない。練習に参加できるのは来週からだとペリセロは伝えた。

クオーターバック(QB)パトリック・マホームズ率いるチーフスは、すでに傑出したオフェンスに新たな武器を加える。チーフスはトータルオフェンスでリーグ3位につけている一方、ラッシングでは13位にとどまっている。ベルはかつての輝きを取り戻し、すでに豊かなチームをさらにリッチな存在にするだろうか?

スティーラーズ在籍中の2018年にシーズン全体をホールドアウトしたベルは、チームを移った先のジェッツで成績が振るわず、アダム・ゲイズHCおよびその攻撃陣と調和を取ることができなかった。離脱を望んだベルは、今週の初めにジェッツからリリースされる。ジェッツはトレード先を探したものの、高額の契約でベルを獲得することを希望するチームはなかった。そして今、ベルは0勝5敗のジェッツから4勝1敗のチーフスへと向かう。

カンザスシティには友人であるディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズがいるのに加え、このゲームで最高のQBの一人に数えられるマホームズがいる。そして、攻撃陣もベルにぴったり合致しそうだ。ベルに新しい夜明けがやってこようとしている。今度こそ正しい道に進めたかは、これから分かってくるだろう。

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