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三つの苦しみと戦う49ers

2020年10月16日(金) 16:21


サンフランシスコ・49ersのニック・ボサ【NFL】

スーパーボウルに敗れたサンフランシスコ・49ersは、頭の痛む、三方向からの損失に立ち向かっている。

スーパーボウルの敗者があと少しのところでゴールに到達できなかった痛みや憂うつと戦わなければならないのは例年のことだが、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンのチームは王座をつかみそこねたこと、新型コロナウイルス(COVID-19)によるオフシーズンの混乱、けがの続出という三つの苦しみとの戦いを強いられている。

シャナハンHCは現地14日(水)に、報道陣に対して「フラストレーションのたまる状況だ」と話したとチームは明かしている。

「つまり、あなたが言ったようにスーパーボウルの影響というのは常に答えなければならない大きな疑問だが、オフシーズンの活動がまったくできなかった今はなおさらであり、通常以上に長く響いている。なぜなら、スーパーボウルから始めて戻ってきたのがトレーニングキャンプの場だったからだ。だからこそ、質問などといったものがちょうどこそにある状況だった」

通常とは異なるオフシーズンだったために、一部の選手はスーパーボウルでの敗北を、日曜日に対戦するロサンゼルス・ラムズをはじめとする他チームのようには乗り越えられなかったとシャナハンHCは示唆している。

それでも、シャナハンHCは毎年がその前のシーズンとは異なると再び指摘し、言い訳をしようとはしなかった。

「だが、それを乗り越えるという点では、他の何とも相互関係はない。今は自分たちのチームのことを解明しようと努力し、数々のけがと戦い、より良いフットボールをプレーしようと努めている。だが、それを前の年と比べれば、今年のわれわれは違うチームになっている。毎年別のチームであり、われわれはそういったことに取り組んでいる」

「今のわれわれはベストではなく、そこへ行きつこうと努力しているが、急速にシーズンが始まって試合の中に置かれ、1年前なら完全に頭から消えていたと感じている。おそらくショーン(マクベイ/ラムズHC)や彼らの状況はたぶん少し違っていただろう。なぜなら、第1フェーズで戻ってきて、第2フェーズでおそらく一部のことを解消し、取り組んでいけたはずだからだ。だが、われわれが戻ってきたときには話せることが何もなかった。シーズンはもう始まったから、前へ進み、今年をもっと良い年にすべく努力し、今はそこにいないが、それを変えるべく対処している」

今年の49ersが2勝3敗という落胆のスタートを切っている大きな理由が、負傷にある。ディフェンシブエンド(DE)のニック・ボサやディー・フォード、コーナーバック(CB)リチャード・シャーマン、クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロ、ワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルといった面々がけがを抱え、49ersはポテンシャルを発揮できていない。

49ersは開幕からのホーム3試合で敗北を喫した。白星を飾ったのはニューヨークでの2試合だ。今週末にラムズに敗れてホーム成績が0勝4敗になったとすれば、前年にはスーパーボウル優勝まであと一歩まで迫りながらも、今季にプレーオフ進出を果たすには大きな巻き返しが必要になるだろう。

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