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ベル離脱後はRBペリンが「大きな役割を担う」とゲイズHC

2020年10月17日(土) 03:25

ニューヨーク・ジェッツのラミカル・ペリン【Scott Boehm via AP】

ランニングバック(RB)のリビオン・ベルは今週、ニューヨーク・ジェッツからカンザスシティ・チーフスに移籍し、地下室からペントハウスへと一気に上昇していったが、ベルの離脱によってジェッツのバックフィールドにはチャンスが到来している。

ヘッドコーチ(HC)を務めるアダム・ゲイズは現地15日(木)、バックフィールドについて「この世界で本領を発揮できるグループというのはベテラン選手と若手選手が程よくミックスされている。若手選手にプレーさせたい。彼らは経験を重ねれば成長する」とチームの公式サイトに語った。

ジェッツは現在、ロースターに3名のランニングバックを擁する。フランク・ゴア、新人のラミカル・ペリン、タイ・ジョンソンだ。それに加えて練習生のジョシュ・アダムスが控えている。

ベルが今季に逃したリードバックの役割はゴアが務めており、ゲイズHCの若手起用計画ではペリンが大きな役割を担うことになるだろう。

ドラフト4巡目指名を受けてジェッツ入りしたペリンはこれまでの4試合、キャリー15回で56ヤード、キャッチ2回でマイナス1ヤードの成績にとどまっている。ベルが出場したジェッツの今季2試合は、ペリンがオフェンシブスナップに参加していない。彼は足首を負傷してシーズン第1週を逃し、アリゾナ・カーディナルスに敗北した第5週にはスペシャルチームで2回プレーしただけだった。

ゲイズHCはペリンについて「彼は多くを語らない。物静かで、いつもフランクの後ろに隠れがちだ。それでも、チャンスを望んでいるし、試合に出たがっている。誰しもがそれを見たいと思っており、けがをする前のキャンプではいいものをたくさん見せてくれていた」と明かしている。

「ペリンは間違いなく大きな役割を担うことになる。フランクにばかり頼りすぎるわけにはいかない。ペリンに一翼を担ってもらうことが重要になる」

37歳のゴアは見てのとおりだ。積極的にヤードを稼ぎはするものの、ロングダッシュを狙うことは多くない。今シーズンのキャリー64回のうち、最も長いランは13ヤード、これまでの5試合における平均は1キャリーあたり3.2ヤードでタッチダウンはない。

そして今、ジェッツはペリンの底力を探る必要がある。

「あの子にプレッシャーをかけすぎるようなことは望んでいない。彼の力を探り出す必要がある」と攻撃コーディネーターのダウエル・ロゲインズは話す。「彼は試合に出てプレーする必要がある。3ダウンすべてでプレーする才能を持ち合わせている。腕だっていいし、スピードもあるし、パスゲームもランゲームもいける。すべての若手選手と同様に、今週は彼に与えられたチャンスを最大限に活用してもらわなければならない」

ゴアはミスをおかさない信頼のおけるベテランだが、0勝5敗のジェッツにとって、ドラフトトップで獲得したペリンを先発起用することは理にかなっている。最悪のケースでも、4巡目指名選手のペリンをバックフィールドに立たせることでオフェンスの有効性が低下することはない。最善の場合、フロリダ出身の彼は来年の最新のリブートの前に重役を担うことができると証明できる。

「これは挑戦なんだ」とペリンは言う。「これは、俺がフィールドで何ができるかを彼らに見せつけるためのチャンスの1つであり、挑戦の1つだと思っている。このチャンスを利用して自分の仕事をする。俺がここにいることには理由があるんだ」

【SC】