今後のスケジュール変更が制限される旨をNFL役員が各クラブに通知
2020年10月26日(月) 15:59NFLが2020年シーズンの中盤に差しかかる中、フットボールオペレーション部門副社長であるトロイ・ビンセントは現地23日(金)に、新型コロナウイルス(COVID-19)による試合のスケジュール変更に関する覚書を出した。
覚書を入手した『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによるとその内容は、ウイルス蔓延のリスクを減らすために各クラブがプロトコルを“厳守すること”に再び触れ、シーズンが進むにつれてリーグがスケジュールを調整し続けることがより困難になることを指摘しているとのことだ。
ビンセントは覚書で次のように述べた。
「これまでの調整によってシーズンに大きな混乱は生じていない。しかしながら、シーズンが進むにつれて、スケジュールを調整する選択肢はますます制限されるようになる。いずれこれ以上の調整は混乱を招き、現在の枠組みの中でシーズンを完了することができない事態にすら陥りかねない」
開幕から7週間が経った現在、パンデミックに起因する問題に対処するために14試合が延期または予定変更されている。シーズン開始に先立ちNFLは、標準通りの17週間の期間内にレギュラーシーズンの256試合を全て実施する意向を表明していた。
直近では第7週のタンパベイ・バッカニアーズ対ラスベガス・レイダースの試合が、レイダースの選手2名がリザーブ/COVID-19リストに置かれたことを受けて、現地25日(日)のプライムタイムから同日の夕方に前倒しとなった。NFLネットワークのトム・ペリセロが土曜日に報じたところによると、金曜日に行われた一連の検査の結果、レイダースの関係者から新たに陽性反応を示した者は出なかったという。それにも関わらず、試合は急きょ変更されたスケジュールのまま実施されることになった。ニューオーリンズ・セインツは陽性結果だったワイドレシーバー(WR)エマニュエル・サンダースを金曜日に同じリストに置き、プロトコル厳守の姿勢を見せた。
ビンセントは覚書の最後に、シーズンを確実に終わらせるためには全ての選手やスタッフが自分たちの役割を果たすことがいかに重要であるかを次のように強調した。
「COVID-19のプロトコルに反した結果、または検査による陽性反応やハイリスクな濃厚接触により試合が延期、スケジュール変更、あるいは中止となった場合、当該クラブは競争上不利となる措置が取られ、説明責任を負うことになる。1つのクラブによるプロトコル違反はリーグ全体に大きく影響する可能性があり、ポストシーズンの実施形態やスケジュールにも及ぶことが考えらえる。予定された期間内に今シーズンを無事に終わらせるためには、全員の協力が必要となる」
NFL executive Troy Vincent recently sent this memo to teams emphasizing that strict adherence to the COVID-19 protocols is essential and “as the season progresses, rescheduling options will become increasingly limited.” More 👇🏽👇🏽👇🏽 pic.twitter.com/LoMgnaEx5p
— Ian Rapoport (@RapSheet) October 24, 2020
「NFLの役員トロイ・ビンセントが先日、チームにこの覚書を送った。COVID-19プロトコルの厳格な遵守が不可欠であり、“シーズンが進むにつれ、スケジュール変更の選択肢はますます限られてくるだろう“と強調している」
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