ベンチに下げられ改善を目指すペイトリオッツQBニュートン
2020年10月27日(火) 12:11先週、クオーターバック(QB)キャム・ニュートン擁するニューイングランド・ペイトリオッツが2勝3敗になり、ニュートンはその責任が自分にあると語っていた。
そして今、ニュートンのペイトリオッツは2勝4敗となり、責任を認める前よりもひどい形で負けを喫している。今回の試合はニュートンがペイトリオッツの一員として戦った中でも最悪の試合となった。インターセプト3回、パッシングヤードは100ヤードにも届かず、試合の主導権を失ったままベンチに下げられている。
この惨敗によってペイトリオッツが2002年以来の連敗となっていることについて、ニュートンは率直だった。ニュートンは現地26日(月)に「単純なことだ。俺はこのままではダメだ」と単刀直入にこの状況を説明している。
面白い展開が予想されていた試合は、終わってみれば攻撃陣が復活して4つのターンオーバーに成功したサンフランシスコ・49ersの独壇場だった。ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックは、まだ育成中の2年目QBジャレット・スティッドハムを後半でニュートンと交替させた時点で、試合の成り行きは見えていたことを認めた。この動きに対してニュートンは驚くことなく、抵抗もしなかった。
「俺は現実主義者だ」とニュートンは月曜日に話している。「それでもまだ俺は鍛え甲斐があると思っている。(ベリチックHCが)来て“スティッドハムが終わらせる”と言った時、俺は同意したし、そういうことなんだ。どんなコンペティターであろうと、この状況は恥ずかしいに決まっている」
ニュートンは記者たちや月曜日の朝のトークショー『WEEI』の司会者たちと対峙する前に、まず自分のパフォーマンスを振り返らなければならなかった。NFLの元MVP選手であるニュートンは、自分の今の姿を車のバックミラーの中に見つけていた。
「おい、お前がそんな風に試合を続けていたら、それは永久的な変化になってしまうぞ」と日曜日の夜、試合から帰る車の中で自分自身に言い聞かせたとニュートンは話している。
ニュートンがここ数週間で万全のプロテクションを受けていないのは確かだが、日曜日の試合では補強されたオフェンシブライン(OL)と共にプレーしたにもかかわらず、まだ苦戦した。ワイドレシーバー(WR)ジュリアン・エデルマンとのタイミングも合っていなかった。少なくとも、ニュートンがエデルマンの背後に投げたパスを彼が取り損ない、インターセプトとなったプレーでは合っていなかったと言える。今のペイトリオッツは“スランプ”に陥っていることをニュートンは認め、「憑き物を落とさなければならない」とコメントした。
この状況を前向きに捉えるとするならば、シーズンはまだ後半分残っているということだ。ベリチックが率いるチームにとって巻き返しを図るには十分な時間と言えよう。日曜日の試合でペイトリオッツのディフェンス陣営はターンオーバーで痛手を食らったとはいえ、それ以前に467ヤード(うち197ヤードはランで)も相手に許している。ベリチックはまずそのテコ入れから始めるべきだろう。
もちろん、ニュートンも良くならなければならない。
「俺は今フィールド上で出せている以上の実力を持っているはず」とニュートンは話した。「シンプルな話だ。暗いトンネルの先には必ず光がある。まずは1勝を挙げなければ、3つや4つもの勝利を収めることはできない」
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