新型コロナウイルス感染症（COVID-19）検査で陽性者が出たニューヨーク・ジャイアンツは対応に追われている。

チームは現地29日（木）朝、選手1名が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことを発表。チームがマンデーナイトフットボールのタンパベイ・バッカニアーズ戦に備えて準備に励む中、陽性となった選手および濃厚接触者はチーム施設を退いているという。

ジャイアンツは声明の中で次のように説明している。

「われわれは昨日夜遅くに選手1名が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したと伝えられました。この選手は即座に自己隔離に入り、接触者追跡が行われました。全濃厚接触者が特定され、彼らには本日自宅にとどまるよう伝えています。これらの個人はリモートでミーティングに参加していきます。われわれはプロトコルの次のステップに関し、NFLのチーフメディカルオフィサー（医務部長）と緊密に連携しています」

「クエスト・ダイアグノスティックス・トレーニング・センターは引き続き営業しています。そして残りのチームは予定通り通常の練習とミーティングを行います」

検査が始まって以来、ジャイアンツにとっては今回が初の陽性ケースとなる。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが伝えたところによれば、ジャイアンツは新型コロナウイルスの陽性者が出たことを受けて、4名を除くすべてのオフェンシブラインマンを隔離したようだ。しかしながら、陽性反応を示した1名を除いて“ハイリスク”に分類される濃厚接触者はいないため、隔離された者たちが金曜日に施設に復帰する可能性があるという。

NFLネットワークのイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロは、ジャイアンツのコーチ2名――アウトサイドラインバッカーコーチのブレット・ビルマと、ディフェンシブバックコーチのジェローム・ヘンダーソン――も濃厚接触者として帰宅が命じられたと報じた。

また、オフェンシブガード（OG）のウィル・ヘルナンデスがリザーブ／COVID-19リストに登録されたとペリセロは付け加えている。

フィラデルフィア・イーグルスに敗北を喫したシーズン第7週のサーズデーナイトフィットボール後、金曜夜にクオーターバック（QB）ダニエル・ジョーンズとランニングバック（RB）セイクワン・バークリーを含むジャイアンツの選手グループが夕食会に出掛け、マスクを着用せずに団らんする様子をとらえたビデオが出回った。ヘッドコーチ（HC）ジョー・ジャッジは今週、この状況に関するコメントの中で、同問題はチーム内で処理すると述べた。

陽性結果がこの夕食会に起因するのか否かは現時点では明らかになっていない。

先週のラスベガス・レイダースのケースと同様に、“ハイリスク”の接触があったと考えられる濃厚接触者には5日間の隔離が求められることになる。

ジャイアンツは次戦を月曜夜に予定しており、選手には1日多く猶予が与えられることになるが、陽性反応の発生時期および濃厚接触者については今後の手順で明らかになるだろう。

毎週見てのとおり、感染症の世界的流行のさなかのシーズン運営には不確実性がつきまとうため、逐次柔軟に対応する必要がある。

【SC】