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「わざと負けているのではない」とジェッツHCゲイズ

2020年11月20日(金) 11:56


ニューヨーク・ジェッツのアダム・ゲイズ【AP Photo/Bill Kostroun】

ニューヨーク・ジェッツは積極的に負けようとしているわけではない。

ジェッツのヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズは、わざと0勝9敗を記録したのではないと主張する。

現地18日(水)、ゲイズHCは『ESPN』に、「誰もそんなことを話していない。われわれは若手選手にプレーさせようとしているだけだ。彼らに経験させようとしている」と語った。

“しようとしている”と”している”では意味が異なる。

0勝9敗のジェッツはドラフト全体1位指名権獲得の最有力候補であり、クオータバック(QB)トレバー・ローレンスを獲得することが予想される。

ジェッツは若手育成のために効果を上げていないベテランをロースターから外しており、今週にはコーナーバック(CB)ピエール・デシアーを放出した。負傷しているQBサム・ダーノルドに代わっては、QBジョー・フラッコを先発出場させている。先週、37歳のランニングバック(RB)フランク・ゴアを50%のスナップでプレーさせたのは若手の起用プランからは若干外れるものの、残りのロースターは比較的若い。コーチ陣はこれらの若手選手が毎週徐々に改善していくことにはほとんど貢献していないのが現状だ。

ジェッツはシーズン第9週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦で勝利目前まで躍進したが、コーチングの過失、攻撃陣のへま、そして守備陣のミスによって最後の最後で敗北を喫した。

前回の残念なプレーにも怯まず、ゲイズHCは、チームは勝利に向けて毎週必死に取り組んでいると主張する。

「皆が思っているようなことを心配することはできない。ここにいる選手でもっと良いものをつくりだし、われわれの方法で試合に勝利する方法を見つけ出そうとしている」とゲイズHCは説明した。

ゲイズHCは、1勝7敗から7勝9敗でシーズンを終えた昨季のような逆転マジックが起こることを期待している。

「(昨年は)多くの人があまり良くないと思っていた選手たちと共に成功を手にしたいい例だ。そのお陰でいくつかの試合で勝利できた」とゲイズHCは続ける。「これらの選手の良さを引き出す方法と、最終的に試合で勝利する方法を見つける必要がある。第4クオーターに突入する時は試合終了が迫っている。こういった場面で勝ちに行こう」

1勝か2勝できれば、ジェッツは1勝8敗のジャクソンビル・ジャガーズを追い抜くことができる。

ゲイズHCがジェッツはわざと負けているのではないと言う時、それはうそではない。敗北が続けば彼が来年もHCを務める可能性は低いことから、立て続く不調にメリットはない。選手のタレント性とコーチングの才覚が連続勝利という異なる物語に繋がるだろう。

【SC】