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コロナ禍で守備選手を欠くレイダース、チーフス戦は「骨の折れる仕事」とギュンサーDC

2020年11月21日(土) 08:13

カンザスシティ・チーフス対ラスベガス・レイダース【AP Photo/Reed Hoffmann】

サンデーゲームで地区ライバルのカンザスシティ・チーフスを迎え撃つラスベガス・レイダースは今週、選手のリザーブ/COVID-19(新型コロナウイルス感染症)リスト入りが相次いでいる。

現在、リザーブ/COVID-19リストに置かれているレイダース選手11人のうち10名が守備選手であり、守備コーディネーター(DC)ポール・ギュンサーはフルメンバーが練習に参加することなく強豪チーフスと対戦することになると嘆く。

ギュンサーDCは『ESPN』に「フルメンバーで練習している敵をどう倒せばいいのだろうか。こちらは今週ずっと、選手の4分の3が練習を欠席している。彼らに足りないものは何だ? ワールドチャンピオンとやり合うのだ。彼らにないものと言えば? 素晴らしいクオーターバック(QB)はいるし、素晴らしいレシーバーも素晴らしいタイトエンド(TE)もいて、ラインもフィジカルだ。その上、バイウイークを過ごした直後ときた。骨の折れる仕事だ」と語る。

とはいえ、ギュンサーDCが手にする嘆きのマッシュポテトにグレイビーソースという名の山盛りのモチベーションがあることを読み解くべきだ。コーチというのは基本的に「すべてがわれわれの不利だ」というカードを出すものだ。ギュンサーDCはおそらく、フル練習の時間が不足している事実を逆手に取って、日曜日に“パトリック・マホームズ社”と対峙するディフェンス陣のモチベーションを高めるに違いない。

先発選手の大部分が新型コロナウイルスに感染もしくは自己隔離を必要とする濃厚接触者と判定されたレイダースは苦境に立たされている。濃厚接触者として自己隔離を強いられている選手たちは、検査結果が陰性であればサンデーゲームに出場できる可能性もある。

レイダースは今季序盤戦でオフェンシブラインが隔離を強いられる苦境を乗り越えてきた。

「ただ、それとは状況が少し違う。オフェンスの時は1つのポジショングループが1週間機能しなかった。今はディフェンスの3レベルすべてが全滅で練習に参加しておらず、顔を合わせてミーティングすることもできない。練習場での実技やちょっとした調整などチームとしていつもやっていることが何もできないのだ」と嘆くギュンサーDCは、次のように付け加えている。

「1つ分かっているのは、17時20分(太平洋時間)に試合に臨み、100%を出し切ること、それがわれわれのやるべきことだからだ。選手がプレーできる状態にする。17時20分に誰が不在であろうとも、その時にいる選手たちは万端の状態だ」

前回のチーフス戦で、ギュンサーDC率いるレイダース守備陣はマホームズをキャリア最低のパス成功率51.2%にとどめ、深い位置へのオープンスローも抑え込んだ。今週のレイダースは練習場に全選手が集結できなかったものの、来たる日曜日には前回に披露したマジックの再現を目指す。

【SC】