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パントのフェイクは正しい判断だったとカウボーイズHCマッカーシー

2020年11月27日(金) 16:14

ダラス・カウボーイズのマイク・マッカーシー【AP Photo/Ron Jenkins】

サンクスギビングデーに行われた試合の第4クオーター序盤でダラス・カウボーイズがライバルをわずか4ポイント差で追いかけていた際、ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは結果としてNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の争いを動かす決断を下した。

残り時間12分強、自陣24ヤードで第4ダウン残り10ヤードという状況において、カウボーイズはスペシャルチームを派遣した。しかし、マッカーシーとスペシャルチームコーディネーターのジョン・ファセルはワシントンにフェイクを仕掛け、パントで陣地を回復するのではなく、ダブル・リバースでワイドレシーバー(WR)セドリック・ウィルソンへボールを渡すスイープに打って出る。しかしながら、ウィルソンの遠回りのルートはワシントンに立て直しの猶予を与え、スクリメージラインの1ヤード後方でタックルされてしまった。

そのまさに次のプレーでワシントンの新人ランニングバック(RB)アントニオ・ギブソンがハンドオフで受け取ったボールを23ヤード運び、リードを10ポイントに広げている。マッカーシーHCがフェイクに失敗してから試合は急速に展開し、最終的にカウボーズは41対16で敗北。しかし、マッカーシーHCは第4クオーターのまだ時間が残っている時点で、4ポイント差という状況でフェイクを試みた決断を擁護している。

「いつもネガティブなことを考えていれば、どこにも行きつかない」とマッカーシーHCは言う。

「明らかに堅実なプレーコールであり、プレー設計として優れていた。彼らのガンナーが良いプレーをした。彼がわれわれに、セドリックのあらゆる可能性を考えさせた」

カウボーイズにとってはつらい72時間だった。水曜日、カウボーイズのチーム施設で緊急医療が必要な状態になったストレングスおよびコンディショニングコーディネーターのマーカス・ポールが、搬送先の病院で亡くなっている。マッカーシーは注目されるこの試合で、チームを活気づける火を灯そうとした。カウボーイズは問題のドライブの前にもビッグチャンスを逃している。ラインバッカー(LB)ジェイロン・スミスがピック6達成まであと4ヤードというところでタックルされてしまったのだ。カウボーイズはスミスの奮闘を3ポイントに変換することしかできなかった。

ゲーム中の状況は果敢なコールに踏み切るに十分なものだったとマッカーシーHCは主張している。

「もちろん、このコールやいつそれを出すかについてはフィルムスタディがあったが、実際にコールする際には当然ながらコンバートするつもりでいるものだ。第4ダウンのコールで自分の選択肢が何かは、皆はっきりと理解している。コンバートするか、コンバートしないか。いつだってそうだと分かっている。ゲームの流れがそこにあるんだ。こういったことのすべてがその決断の要素になる。われわれの選手に大きな自信を持っているからこそ、彼らをビッグプレーができるポジションに置いた」

次のドライブで第4ダウン残り11ヤード、最初のフェイクの地点から10ヤードアップフィールドにいて2得点差にされていたとき、カウボーイズはそれほどアグレッシブには動かず、パントを行っている。その後はワシントンがQBアンディ・ダルトンを相手にピック6を決め、NFC東地区のトップに躍り出た。

一方、賭けに敗れたマッカーシーHCとカウボーイズは、最も成績の低迷するディビジョンの最下位に沈んでいる。

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