HCそのものではなく勝利することが重要とライオンズQBスタッフォード
2020年12月01日(火) 13:23クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードがデトロイト・ライオンズでのキャリアで再び、コーチ陣の変更という現実に直面している。
サンクスギビングデーに行われた前戦で敗北し、4勝7敗となっているライオンズにとって、コーチの交代はまったくもって驚きではなかった。しかし、次の2月に33歳になり、これまでにプレーオフには3度しか出場したことがない(すべて敗北)という状況を踏まえれば、スタッフォードがライオンズにしびれを切らしたとしても無理のない話だ。
結局のところ、ヘッドコーチ(HC)とジェネラルマネジャー(GM)に対するチームの忍耐は尽き、ライオンズは再びリセットボタンを押すに至った。過去20年ほどにわたって成功を味わっていないチームが成功を導き出すには、コーチに人気があることが重要か尋ねられたスタッフォード。その答えは率直にしてある程度予測がついたものであると同時に、スタッフォード自身とライオンズファンにとって残念なものでもあった。スタッフォードはこのチームにとって、達成するのがきわめて難しいものを挙げている。
「勝つことが重要だと思う。それが一番大事だろうね。誰であれ、その経験は勝敗というレンズを通して見られることになる。たくさんの成功や勝利というレンズなら、誰もが素晴らしく見えるだろう。反対であれば、本来よりも少し悪く見えるはずだ」
「一番大事なのが勝利さ。ヘッドコーチそのものとか、GMそのものとかではなく、全員がかかわるものだ。その考え方をこれから5戦で持ち、そういう勝利を可能にするためにすべてを確実にやれるよう、俺たちは努力しなければならない」
フラストレーションのたまるものだと捉えなかったとしても、ライオンズが興味深いシーズンを送っていることに変わりはない。競り合えることを証明した試合があれば、公式ゲームブックに登場する参加者以上の存在ではないような戦いもあった。マット・パトリシア時代の終えんは遠くからでも視認でき、特に、木曜日の敗戦ではそれが明らかだった。
ライオンズファンは苦境の中でも、フランチャイズQBがいるという事実に心を休めることができる。少なくとも、今のところは。2021年にデッドキャップが4,750万ドル(約49億6,000万円)から2,485万ドル(約26億円)に下がれば、オフシーズンにスタッフォードがライオンズと袂を分かつ可能性はある。しかし、ライオンズにはその代役として舞台袖に控えているQBがいない。
今のところ、スタッフォードが時間を浪費して未来について憂うことはない。ダレル・ベベルが暫定HCを務める中で、まだ勝利に向けて努力すべき試合が残っているからだ。
「そのことについては後で話し、解決するつもりだ」とスタッフォードは言う。
「俺の精神的なエネルギーをそこに使うつもりはない。物事を処理する帯域を詰まらせたくないんでね」
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