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アリゾナ滞在中はさらに慎重を期すと49ersシャナハンHC

2020年12月02日(水) 11:56

アリゾナ・カーディナルスの本拠地ステートファーム・スタジアム【NFL】

サンフランシスコ・49ersのシーズンは、ディビジョンリーダーであるロサンゼルス・ラムズを相手に驚きの白星を挙げたときに再生を遂げた。サンフランシスコ・ルネッサンスが12月も続くように、チームはアリゾナ州グレンデールにある“Renaissance Hotel(ルネッサンス・ホテル)”に滞在して努力を続ける。

チームが本拠を置くカリフォルニア州サンタクララ郡が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する新たな制限を設け、3週間にわたってコンタクトスポーツを禁じたため、49ersは現地3日(水)にアリゾナへ向けて出発する見込みだ。49ersは月曜日に第13週のバッファロー・ビルズ戦と第14週のワシントン・フットボール・チーム戦をアリゾナ・カーディナルスのホームであるステートファーム・スタジアムで行うことを発表していた。

49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは火曜日、試合前と試合間はアリゾナ州マリコパ郡グレンデールの数ブロックにわたる区画に滞在し、練習を行うと話した。

「われわれのホテルが新しいわれわれのリーバイス・スタジアムになり、そこで仕事に取り組む。ここにいるときとまったく同じように、毎日仕事に向かい、検査を受ける。ここにいるときにはそのまま自分たちの家に帰り、次の日の仕事までそこにとどまる。今は、自分たちの家が職場になったような形だ。したがって、仕事が終われば、それぞれがホテルの自室に向かう」とシャナハンHCは説明した。

ただし、ステートファーム・スタジアムからほど近いところにあるルネッサンス・ホテルは絆を深める場にはならない。

シャナハンHCは「ほとんどのエリアで、われわれには集うことが許可されていない」と話しつつ、最後に49ersでアウトブレイクが起こった第9週の試合前のトラブルは、仕事場以外のところで選手たちが集まった結果だったことを指摘している。

49ersの州外への出張は、バケーションでもなければ、グレンデール周辺に出かけるための言い訳でもない。

皮肉にもアリゾナ州マリコパ郡の感染率は現時点でカリフォルニア州サンタクララ郡よりも高くなっており、チームはこれまで以上に慎重になる必要があるとシャナハンHCは述べた。

「スマートにならなければ。どこにもいかないようにする」とシャナハンHCは言う。

ホテルと練習場以外どこにも行かない49ersの旅には、ジョージ・キトルやジミー・ガロポロといった近いうちの復帰が見込めないリハビリ中の選手も帯同する。シャナハンHCは2人の復帰について“希望を持ち続けている”と話すが、サンタクララ郡のチーム施設ではリハビリが継続できないためだ、

キトルとガロポロの負傷は、11月中旬に49ersが不調に陥った多くの理由のうちの一つだ。4勝6敗の49ersは3連敗を喫してバイウイークを迎えた。しかし、去る日曜日にラムズを下したことによって、5試合を残してプレーオフ進出まで1ゲーム差のところまで来ている。

現NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)王者は2020年にチームとしてバラバラになり、選手が入れ替わりながらも、まだ息絶えてはいない。

「最後にトーナメントに出るチャンスが手に入るなら、つらい経験をしておく方が、事態が容易になる」とシャナハンHCは語った。

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