49ersと2021年の再契約に懐疑的なCBシャーマン
2020年12月12日(土) 04:49リチャード・シャーマンは茶葉占いのエキスパートだ。
サンフランシスコ49ersのコーナーバック(CB)は通常、未来を読む時は無遠慮に物を言う。占う対象が自分の場合はなおさらだ。
2021年に再びフリーエージェントになろうとしている32歳のプロボウラーは、49ersの状況を分析し、来シーズンも再び自分がここに戻ってくる姿を思い描けないという。チームはオフェンシブタックル(OT)トレント・ウイリアムスやスターラインバッカー(LB)フレッド・ワーナーのような選手を引き留めなければならない状況にある。
「何か奇跡でも起これば、ワンチャンあるかもしれないな」とシャーマンは現地10日(木)、『ESPN』に語った。「でも、40人もフリーエージェントがいて、彼らのキャップはたぶん3,000万ドル(約31億2,000万円)かそれ以下だろう。それで2,000万ドル(約20億8,000万円)以上かかるトレントを呼び戻さなきゃならないんだ。年間1,800万ドル(約18億7,000万円)超のフレッドにも金を払わなきゃならない。状況を知ってる人なら誰でも分かるさ」
自身で交渉を行うシャーマンは、マネジメントと将来について短い議論をしたと述べている。お互いに再契約できるなら歓迎のはずだが、2021年のサラリーキャップが引き下げられる可能性が高い中で、やりくりがうまくいくはずがないと明敏なシャーマンは考えている。
「俺はサラリーキャップを理解している」とシャーマンは述べた。「自分で(NFLPAと)交渉し、リーグとも交渉しているからな。彼らのサラリーキャップ状況についても理解している」
今シーズン、ふくらはぎのけがで9試合を欠場したシャーマンは、49ersのディフェンスに欠かせない存在だ。今もフィールドの片面を網羅する能力を持っており、ロッカールームではリーダーシップを発揮できる。
ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは先週、たとえ見込みが低くとも、チームがシャーマンのような選手をキープできる方法を見つけられるよう願っていると語った。
「私はシャームのことを個人的によく知っていて、(ジェネラルマネジャー/GM)ジョン(リンチ)も同じようにずっとチームにいてほしいと感じている」とシャナハンは述べた。「シャームは自分が年を取って衰えようとも、何かしら方法を見つけられる本当に優れたフットボール選手だ。今年の彼の契約問題は知っている。今年、多くの選手たちがその問題を抱えていることは知っているが、フットボールの試合でわれわれの助けになる者に関しては、どうにか呼び戻せる方法がないかとチームが模索している。特に正しい方法でやってくれる人々はね」
「そこらのカテゴリーの中でシャームは非常に優秀だ。これから年末になるとそうした話がいろいろと出てくることになり、あちこちでバランスを取ってサラリーキャップが計算され、結果が出るのを待つことになるが、私はここでのシャームの活躍を知っている。彼は十二分にわれわれの期待に応えてくれた。残されたこれからの試合が最後にならないことを本当に願っているよ」
シャーマンのコメントは、他に優先すべきものがあるクラブに戻るよりも、オープンマーケットに出た方がいいと知っている選手らしい発言だ。彼は11年目のベテランではあるが、けがさえなければまだとても優秀だ。シャーマンが熱心に後押しし、どこかのHCに就任するかもしれない49ersの守備コーディネーター(DC)ロバート・サラーに彼がついていって、新たなチームに守備と文化を教え込む助手役を務めるというのは考えられる話だ。
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