ジャイアンツHCジャッジ、負傷中のQBジョーンズ起用に“悔いなし”
2020年12月14日(月) 11:21NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区優勝を狙うニューヨーク・ジャイアンツは、ハムストリングのけがを負っている2年目のクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズに勝負をかけ、現地13日(日)のアリゾナ・カーディナルス戦に先発させた。
だがこの決断は散々な結果をもたらし、ジャイアンツはカーディナルスに26対7の敗戦を喫した。機動力のないジョーンズは打ちのめされ、粉砕された挙句にサック6回とファンブル3回(うち1回はロスト)に終わっている。
それにもかかわらず、ヘッドコーチ(HC)のジョー・ジャッジは前の週を欠場したジョーンズを先発させたことを後悔していないと述べた。
ジャッジHCは「彼を起用したことはまったく悔いていない」と『Giants Today(ジャイアンツ・トゥデイ)』に話している。「彼が選手としてできると思ったことをもとに計算していた」
むらの多いジャイアンツのシーズン(5勝8敗)を通して、ジョーンズは腕よりも脚でオフェンスに貢献してきた。
日曜日のジョーンズは明らかにけがに動きを妨げられており、ジャイアンツ全体がそれに引きずられていた。ジョーンズは21回のパスアテンプトのうち11回しか成功できず、稼いだのはたったの127ヤード。タッチダウンも被インターセプトもないまま、試合終盤にやっと諦めのついたコーチ陣がQBコルト・マッコイを投入してジョーンズを下げた。そのマッコイも2回サックされている。
カーディナルスのディフェンス陣営にとっては、フランチャイズ記録となる5回のサックをマークし、ラインバッカー(LB)ハサン・レディックにけん引され、最高の1日となった。
そして、大コケしたジャイアンツの連勝記録は4でストップ。第15週のクリーブランド・ブラウンズ戦にジョーンズを起用するかだけでなく、第14週での起用が本当に良かったのかどうかも吟味しながらこの1週間を送ることになるだろう。
一方でジョーンズ自身もプレーしたことに悔いはないようだ。
ジョーンズは「後悔はしていない。プレーできるだけのコンディションだったと思う。俺はできる限りのことがやれると思ったし、試合を通してそれをやったと思っている」と『SNY』のラルフ・バッキアーノに話している。
この一方的な試合でジョーンズに降りかかったのは、こぶ、あざ、そしてハムストリングのけがに耐えることだったと言う。
ハムストリングのけがは長引くものだ。ジョーンズのけがだけでなく、日曜日に出場させた決断がどれだけ尾を引くかはシーズンが終了するまで、そしてジャイアンツがディビジョン優勝を果たせるかどうかが分かるまで答えは出ないだろう。
しかし今のところジャッジHCにもジョーンズにも後悔の念はなく、足を引きずりながらも前に進もうとしている。
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