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ジャマール・アダムスがDBの単独シーズンサック記録を更新

2020年12月14日(月) 12:10


シアトル・シーホークスのジャマール・アダムス【AP Photo/Ted S. Warren】

現地13日(日)、事実上は第1クオーター終了時に決まっていたような試合で、シアトル・シーホークスがニューヨーク・ジェッツを40対3に抑えた。

3つのフェーズすべてで相手に勝った試合だったが、特に活躍したのが15年間破られなかった単独シーズンのディフェンシブバック(DB)のサック数記録を更新したジャマール・アダムスだ。古巣との初めての対決で成し遂げた快挙だった。

「すごく最高の気分さ。自分自身にも皆にも言ってきたように、去年サック6.5回にとどまったときに俺が記録を塗り替えるつもりだと話したら、俺のことをクレイジーだと思っていたやつらがいたからな。俺のことを信じてくれる人もいたが、大事なのはただ、俺が自分を信じ、自分にはこの記録が破れると分かっていたこと。チームメイトやコーチたちがいなければ、何もできなかっただろう」とアダムスは語っている。

本人が言うように、ジェッツからトレードされる2カ月前にあたる5月、アダムスは2005年に元アリゾナ・カーディナルスのセーフティ(S)エイドリアン・ウィルソンが達成したサック8回という記録を抜くつもりだと『Twitter(ツイッター)』で表明していた。

サック7.5回という数字と共に第14週の試合に臨んだアダムスは、本人が望むほどインパクトのある形ではなかったかもしれないが、第2クオーターの序盤についに記録更新を果たしている。

元チームメイトのクオーターバック(QB)サム・ダーノルドが崩壊するポケットから抜け出して左サイドラインの方向にスクランブルを試みた際、アダムスが突撃したのを受けてダーノルドはアウトオブバウンズに走り出た。このプレーによって、アダムスは自らが宣言した通り、ウィルソンの記録を塗り替えている。

「今年はトレードやけがでいろいろなことを乗り越えてきたから、すべて神に感謝だ。俺についてはネガティブな話がたくさん出ていたが、結局のところ、俺は素晴らしいチームにいる・・・皆がとにかく、俺をサポートしてくれる。悪い日には俺を励ましてくれるし、逆もまたしかり。どんなことがあってもな。ここは一つの大きなファミリーなんだ」

騒々しいジェッツ時代を終わらせた25歳のアダムスにとって、シーホークスに移るのは可能な限りでベストの選択肢だったようだ。初日から公にアダムスを支持してきたヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは、チームがそうすることはめったにないことにもかかわらず、アダムスにゲームボールを与えたと明かしている。

キャロルHCは「なんとファンタスティックなフットボールプレーヤーだ。しかも、まだこれで終わりではない。シーズンが終わるまでに、彼はさらに数字を伸ばすだろう」と語ったと『SeattlePI(シアトルPI)』のベン・アーサーが伝えた。

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