ニュース

バランスの良いオフェンスが必要だとスティーラーズQBロスリスバーガー

2020年12月15日(火) 15:02


ピッツバーグ・スティーラーズのベン・ロスリスバーガー【AP Photo/Phelan M. Ebenhack】

彼らのボディランゲージが何よりも多くを語っていた。それぞれ席についたピッツバーグ・スティーラーズの選手たちは背もたれに身を預けた。短い言葉の後に、長いため息が続く。ときに、視線は横や足元にそれた。NFLで唯一の無敗のチームだったスティーラーズは、1週間足らずのうちに連敗を喫している。現地13日(日)、スティーラーズはバッファロー・ビルズに26対15で敗北した。

先立ってマイアミ・ドルフィンズがカンザスシティ・チーフスに敗れたため、2017年以来のプレーオフ進出を決めたスティーラーズだったが、その気分を楽しむことはできなかった。改善がなければプレーオフで戦い続けられないことをチームは承知しており、けがやランゲームの不安定さ、レシーバー陣がパスを受け損ね続けているのを考えれば、改善の見通し自体も厳しい。

クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーは「攻撃面で、俺たちはあまりよくない」と語った。前半の終わりに喫したピック6が、ビルズに火を着けている。

「俺たちはいいフットボールをしていないし、その筆頭は俺だ。俺たち全員が鏡を見つめ、もっと良くなる必要があることを理解しなければ。俺たちはもっと良くなると思う。俺たちは困難から立ち直る力が大きく、もっと良くなるために何が必要か、そして、今が一年でどんな時期かを理解し、今のようなプレーはあってはならないことを分かっているチームだ」

レギュラーシーズンがあと3試合しかない今、状況を改善させるのはトレーラーでUターンするのと同じくらい難しい。だが現実として、11勝2敗のスティーラーズはたった1チームしか得られないバイウイークやAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のトップシードについて話す代わりに、ディビジョン優勝は可能かという質問を受けている。

スティーラーズの基盤は強いランニングゲームと頑健なディフェンスにあるが、そのどちらも今は機能していない。第13週のマンデーゲームでワシントン・フットボール・チームと対戦した際はランで21ヤードしか稼ぐことができず、ビルズ戦でもキャリー17回、47ヤードにとどまった。これは、プロボウラーのセンター(C)モーキス・パウンシーとトップラッシャーのジェームス・コナーがリザーブ/COVID-19リストから戻ってきた上でのことだ。

その分、オフェンス陣は手術を経たロスリスバーガーの右腕に頼った。ロスリスバーガーは過去2試合でパス104回、過去4試合で196回、過去7試合で319回を試みている。4試合連続でパス46回以上を試みるのはこれまでの17年のキャリアで初めてのことだった。

ロスリスバーガーは1年前には肘の手術によって6クオーターにしか出場していなかったQBであるにもかかわらず、今のリーグでトップのパスアテンプト484回という数字で日曜日の試合を終えた。その傾向がロスリスバーガー自身とチームの状態に懸念を生じさせている。ロスリスバーガーが1試合で40回以上のパスを試みた際のチームの成績は27勝37敗1分となっている。

日曜日の試合でパス37回中21回成功、187ヤード、タッチダウン2回、インターセプト2回という数字を残したロスリスバーガーは「ランでボールを運べないなら、ディフェンスがパスに備えてプレーできてしまう。もっとバランスの良いオフェンスにしなければいけないし、コールされたプレーをもっとうまく実行できるようにしなければならない」と話した。

【A】