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ライオンズが元LBクリス・スピールマンをフロントオフィスに迎える

2020年12月16日(水) 14:26


デトロイト・ライオンズ【AP Photo/Rick Osentoski】

新たな道を模索する中、デトロイト・ライオンズのレジェンドがフランチャイズのフロントオフィスに加わることになった。

元ライオンズのラインバッカー(LB)であるクリス・スピールマンが会長と社長兼CEOの特別アシスタントとして組織に迎えられたことをチームが現地15日(火)に発表した。フルタイムでこの役職に就くスピールマンは、社長兼CEOロッド・ウッドの直属となり、不在となっているジェネラルマネジャー(GM)とヘッドコーチ(HC)の採用面接に同席する予定となっている。

スピールマンは複数のアドバイザーグループと協力しながらこれらの採用プロセスを進める。その中には、フリッツ・ポラード・アライアンス財団のエグゼクティブ・ディレクターであるロッド・グレイブス(ヒューストン・テキサンズの人材探しにも助言)、ロック・ベンチャーズの事業開発担当副社長マーク・ホリス、そしてプロフットボールの殿堂入りを果たしている元ランニングバック(RB)のバリー・サンダースらが含まれる。サンダースはライオンズのスターRBとして活躍していたにもかかわらず、30歳のシーズンを最後に突如フットボール界を引退している。

ライオンズの主席オーナーであるシェイラ・フォード・ハンプはスピールマンについて“1988年にルーキーとしてユニフォームを着て以来”チームにとって“偉大な代表者”だとほめ称えた。また、スピールマンは“組織内のフットボールとビジネスの両面で様々な部門を横断して仕事をする”ことが許されると加えた。

スピールマンは「自分の一部とも言えるフランチャイズに関われるこの機会を謙虚に受け止めており、そしてとても興奮している」とチームのリリースの中で述べた。「ロッド・ウッドをはじめとするライオンズの組織に所属する全ての人と一緒に仕事ができることは最高の機会だ。全世界のライオンズファンの皆さん、私は誰もが誇りに思えるハンプ夫人とフォードファミリーのビジョンを実現するために全力を尽くします」

スピールマンはオハイオ州立大学でオールアメリカンのスターLBとして活躍した後、1988年に2巡目指名(全体29位)を受けてライオンズに入団。オハイオ州カントン出身のスピールマンはマシロン・ワシントン・ハイスクールにいた頃から突出した才能を見せ、著名なアスリートたちと並んで、シリアル“Wheaties(ウィーティーズ)”のパッケージを飾ったはじめての高校生となる。1988年から1995年にかけてライオンズでプレーし、1996年から1997年はバッファロー・ビルズに所属した。1998年シーズンはがんを患った妻を支えるため、プレーしていない。そして1999年に拡張チームだったクリーブランド・ブラウンズと契約したが、首のけがによりレギュラーシーズンではプレーすることなくそのまま引退している。

スピールマンは大学やNFLの試合中継で解説者を務めるなど、キャスターとしてその後もフットボールに関わり続けていた。

サンクスギビングの試合(現地11月27日)に負けたのを機にHCのマット・パトリシアとGMのボブ・クインは解雇されており、現在ライオンズは後任を探している。

【R】