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パッカーズQBロジャース、3度目のMVPは「最高の栄誉になる」

2020年12月17日(木) 15:00


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【Todd Rosenberg via AP】

グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは、今季の年間最優秀選手賞に向けて一騎打ちとなっている。対するはカンザスシティ・チーフスのQBパトリック・マホームズだ。ロジャースはマホームズより12歳年上だが、MVPを獲得する可能性は高い。

もし実現すれば偉業と言える。ロジャースもそのことを十分に分かっているようだ。

ロジャースは「3回もらっている選手は数えるほどしかいないから、最高の栄誉になる」と『ESPN』に話している。「また話題にしてもらえてうれしいよ」

37歳のロジャースはチームがこのオフシーズン中に、自分にとって武器となる選手を加えるのではなく、逆に自分の代わりとなることを見据えたQBを指名するのを目の当たりにしてきた。それでもロジャースは動じることなく、追われているような様子をまったく見せなかった。そしてリーグトップとなる39回のタッチダウンパスを叩き出している。また、シーズン序盤にはMVPの最有力候補だったシアトル・シーホークスのQBラッセル・ウィルソンと並ぶパッシングヤードをマークしながらも、ウィルソンより被インターセプは8回少ない。パサーレーティングでもNFLのトップを独走している。

ヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーとの2年目はロジャースにとっていい方向に振れたようだ。マイク・マッカーシーHC時代の終盤にロジャースとパッカーズが置かれていた状況とは比べものにならない。当時は何もかもが機能しておらず、パッカーズのオフェンスに力を発揮する機会は与えられなかった。ロジャースは、マッカーシーとの関係がまだ健全で結果も残せていた2012年にMVPを取れていたはずだと、現地16日(水)に話している。そして2016年にもその機会があったが、アトランタ・ファルコンズのQBマット・ライアンが攻撃コーディネーター(OC)だったカイル・シャナハンの指揮のもとで華々しい結果を残したため、自分は見向きもされなかったと言う。

その後はプレー時間が限られていたからか、チームが単にそのような賞に値するほど注目を集めるプレーをしていかったためか、パッカーズが軌道に乗り始めた頃にロジャースはMVPの対象から外されていた。

だが今は違う。3試合が残っている中でパッカーズはすでにNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のトップシードを手にしており、ロジャースはリーグトップの栄誉に向けて先頭を切っている。マホームズは辛うじて競争相手となっているが、現時点ではロジャースに分があるといえよう。

【R】