最終戦の先発QBについて明言を避けたペイトリオッツのベリチックHC
2020年12月30日(水) 06:09手に負えない試合展開となり、キャム・ニュートンのパスがニューイングランド・ペイトリオッツのレシーバー陣につながらない状況を受けて、ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックはバッファロー・ビルズ戦の第3クオーターにジャレット・スティッドハムを投入した。
しかしながら、どちらのクオーターバック(QB)も安定せず、ビルズに38対9で敗れた直後とあって、現地28日(月)の時点で、ペイトリオッツを率いるベリチックHCはレギュラーシーズン最終戦となる次戦の先発QBについて明言を避けている。
「試合が終わって10分か15分かそこらだ」と語るベリチックHCは「今回の試合に取り組んできたし、この試合をプレーしたにすぎない。来週のプランは何も決まっていない。試合が終わって15分しかたっていないのだ」と続けた。
ペイトリオッツがニュートンに代えてスティッドハムを投入したのは第3クオーター残り8分21秒、31対9でビルズを追う展開だった。QBニュートンはこの日、10回のパスを投げて5回成功、34ヤードの獲得にとどまり、レーティングは57.9、ランでは4回のキャリーで24ヤードを記録し、9ヤードのタッチダウンランを決めたが、その得点がペイトリオッツ最大のハイライトだったと言えよう。
ニュートンは「もちろん、もっとマシな活躍をしたいけど、そうじゃなかった。求められたことをやっているだけだし、このチームのために全力を尽くしてベストプレーヤーであろうとしている」とコメント。
一方のQBスティッドハムはパス11回中4回成功で44ヤード、レーティングは49.1だった。
交代のタイミングについて、ベリチックHCはニュートンの生産性不足よりもスティッドハムに機会を与える意味合いが大きかったと明かしている。
「ジャレットにプレーするチャンスを与えるためだ。われわれはうまくプレーできておらず、彼にプレーするチャンスを与える機会だと考えた。キャムはチームのためにいい仕事をしてくれており、それが問題ではない。今回の試合はあまりコンペティティブではなかったということだ」
まだ決断は下されておらず、スティッドハムは1試合にフル出場する機会があれば楽しみたいと話しつつも、プロであれば当然の回答だとも主張した。
「フットボールの試合となれば誰だって毎週プレーしたいと思うよ。だから、チャンスは喜んで受け取りたいと思うけど、それは自分のコントロールがきくことではないし、そこに集中しているわけでもない」
2000年以降では初めて負け越しのシーズンとなったペイトリオッツにおいて、誰が最終戦で先発するのかに注目が集まりがちだが、最も一般的な難題はニュートンもしくはスティッドハムが2020年シーズン第17週を終えてもペイトリオッツのプランに残り続けるかどうかだろう。
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